社内コミュニケーション 隣の部署のこと知っていますか?

第310号

コミュニケーションといえば、
上司と部下の関係性を
思い浮かべます。

でも実際にお困りごととして
多くあがってくるのは、
部署間のコミュニケーション。

連携がうまく取れていない
他部署に関心がなさすぎる

危機感を持つ社長は結構多いようです。

 

どうすれば、部署間のコミュニケーションが
よくなるのでしょう。

 

実は案外、隣の部署が何をしている部署か、
知らない人が多いように感じます。

知らないというのは興味がないということです。
知らなければコミュニケーションは取れません。

 

ここで、コンサルタントの私が、
「もっと意識して知りあうようにしましょう」
と、声をかけたとしても

「いや、別に知っているから」という答えが
かえってくることでしょう。

この”知っている”というのは表面的です。

一を聞いて、「あぁ、わかった、わかった、そういうことね!」
と、わかった気になってしまう、あの感覚です。

これは、自分の価値観や基準で
判断してしまっていることでもあります。

そしてその情報を自分にとって
必要か、必要でないか、
瞬時に判断しています。

 

わかった、知っているというのは、
わかったつもり、知ってるつもり程度のことが、
多いのです。

これって、
人を人ではなく、自分に都合のよいモノとして見ている
ということではないでしょうか?

 

人事制度は各上司が評価をしたあと、
全員で集まって最終評価を決定します。

これを『評価決定会議』と呼びます。

この会議の目的は

・ある部署のA評価とある部署のA評価の難易度をあわせること。

・一人の主観でなく皆の総意で決めたということが部下への安心感になる。

・人の評価を聞いて、自分とは違う価値観、考え方を知る。

・他の部署の仕事について、どういうことを行っているのか、理解を深める。

ざっと思いつくだけでも、これらがあります。

 

評価を決定するための会議ではあるのですが
私は意外に、同じ立場で部下を評価する
メンバーが集まって、決定した評価を聞くことで、
”人と人は違うなぁ” という気づき。

他部署の評価について、必ず他部署の人が
意見を述べるように司会進行にはお願いしているので、

必然的に、他部署の仕事に” 興味 ” を持たざるを得ない
状況になります。

この2つの効果は大きいと感じています。

深く知ることで、協力しようという雰囲気が生まれます。

 

でも間違わないでください。

手伝う=コミュニケーションではありません。

他部署が困っているときに、
その部署が解決できるように
支援、協力することです。

解決してあげる、助けてあげる
ことではありません。

 

部署間のコミュニケーション、支援関係が
自然とできるようになれば

上司、同僚、部下、そして顧客についても
支援することが自然とできるようになります。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを仕組みにして社員に伝える
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

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