チームビルディング的 人に助けてほしいと言うこと

第793号

今年の冬ドラマで最も良質だと
巷で言われていたのが
「ミステリと言う勿れ」
https://www.fujitv.co.jp/mystery/

毎回、良いセリフが出てくるのですが

最終回の1回前にあたる回で
「お客さま体質になるな」
というものがありました。

警部に言われた風呂光刑事は、
受け身にならず自主的に動きなさい、
自立しなさい、という意味だと
理解したのですが、

警部が言った本当の意味は

お客さまでなく仲間なんだから
助けてくれとも言えないのか。
手に負えないことは仲間を頼れ

というものでした。

でも、助けてほしいと言うのは
なかなか難しい。

助けてほしいと言う前に
チームワークの名のもとに
みんなでやってくれてしまう
こともある。

では、チームビルディング的に
人に助けてほしいと言うのは
どういうことなのか、
今日は考えてみました。
——————————————————————-

お客さま体質という単語から、

「困ったら遠慮せず仲間を頼れ」
という表現を思い浮かべるか
どうかは別にしても、

仲間を頼ることは
もちろん間違っては
いません。

実際には、
困っている人がいたとき
手助けするか
しないか

という側面から
論議されることが
多いと思います。

例えば製造業の場合

自分の仕事が終わったら
同僚を手伝うのがよいのか
帰ってもよいのか、

評価会議でも、上司の意見が
わかれていました。

私は、

困っていたら
いつでも手を貸す
のではなく、

相手がそれを望んだ場合のみ
手を貸すのがよいと思って
います。

例えば、

みんなでやったほうが早い。
っていう場面もあるでしょう。

ただ、それを踏まえたうえでも、

誰がやってもいい、
というのでは

「人の成長」には
つながらないと思います。

チームビルディングは
単に目標が達成される
ことを良しとせず、

個人の強みや長所を
最大限に活かして
目標達成することを
目指すものです。

個人の強みや長所は
意識せず

みんなで楽しく
目標達成することをいう
チームワークとの違いは

「人」にあります。

ですから、人の成長を
意識するのであれば、

手を貸したほうがよいのか
貸さなくてよいのか

本人に選んでもらうのが
よいと思います。

そして、

警部が言った意味の
お客様体質なんですが、

自分で選ぶといっても
例えば納期限とかに
追い詰められていればいるほど

自分からはなかなか
助けてほしいとは、
言い出せないものです。

ですから、

本人に選んでもらうと
いうのは、

言ってくるまで待っている、
ということではありません。

困っている仲間がいたら

手を貸すか貸さないか、
ではなく、

「何か私にできることはありますか」

「手助けしたほうがよければ
手を貸しますよ」

まず、こうして
声をかけるのが
よいと思うのです。

言われたほうは
「お願いします」と
言いやすくなるでしょうし

「いえ大丈夫、なんとか
ひとりでできそうです」

と、自分の意志で
選ぶことができます。

でも、つい言って
しまいがちな
「大丈夫?」は、

言わないように
気を付けましょう。

私自身も経験ありますが、
「大丈夫?」と言われたら

反射的に「大丈夫」
って言ってしまいがちです。

心配されているなって
感じたら、
恐縮してしまいます。

それでは、最悪、
つぶれてしまうまで
気づけなかった、

ということにも
なりかねません。

そんなときは、

みんなでやれば
早く片付く

という対応が、
正解な場面も、
もちろんあります。

だから、正解、不正解ではなく

人の成長には
ある程度の時間が
かかりますが、

自立した組織や
自立した人づくりを
目指すのであれば、

ちゃんと手助けしてほしいと
自分で選んで言えるように。

そして、

手助けしたほうがいいなら
言ってください。

と伝えられる環境をつくることが
チームビルディングが目指す
組織(チーム)だと思っています。

お読みいただき、ありがとうございました。

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