心理的安全性を高める前提として整えること

第755号

すっかり地上波で見なくなったプロ野球

2021年のパリーグの優勝もニュースで知りました。

セリーグの優勝がかかった一戦もBS放送でした。

その試合で、ヤクルトが優勝を決め、

高津監督への優勝インタビューで出た
絶対大丈夫」という言葉。

高津監督が今年ずっと言い続けて
いたものです。

言葉だけをうっかり真似すると
反発を買ったり、

根拠はあるのか、

などと
突っ込まれそうで、

実際には使い方が難しい言葉です。

でも、高津監督には
言葉の根拠がありました。

ピッチャー出身らしく、
先発陣に無理を強いる
ことなく、

うまくローテーションをやりくりし、

中継ぎ陣には連投を制限するなど、

1シーズンを見越して投手陣の
マネジメントを徹底しました。

選手の環境を整備して、

だから、

“絶対大丈夫”でした。

15分間の審判への抗議
というのもありました。

人は言葉を信用するのでなく
行動を信用します。

そして、行動に裏付けられた
言葉は信頼感をうみます。

絶対大丈夫という言葉は
スワローズというチームの
心理的安全性を
言い表した言葉だと思います。

でも、相談しやすい上司が
いることが心理的安全性では
ありません。

心理的安全性を意識すればするほど
かけ離れた職場になってしまうことも
あります。

まずは、場を整えてからでないと
心理的安全性は根付きません。

今日はそんなお話です。

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首位攻防の後半戦

9月7日阪神3連戦の初戦の前の
ミーティングでは

絶対大丈夫だから。
この大丈夫という根拠は、
君たちが自分のことをしっかり
理解し、周りのチームメート、
チームスワローズをしっかり
理解したら、絶対崩れることはない。

絶対大丈夫。

しっかり自信を持って戦える。
何かあったら僕が出ていく。
何かあったら僕に相談しなさい。

何かあったらコーチに相談しなさい。
自分で抱え込まない。

これが『チームスワローズ』。
これで今年ずっと戦ってきた。

東京ヤクルトスワローズ公式ユーチューブ
(開始から3分あたり)からの引用
https://www.youtube.com/watch?v=nSpVBD-TskM

これに選手は呼応して、
チームは9連勝します。


生産性の高いチームの特性の
ひとつであり、

グーグルが最も大事だと挙げて
いるのが、

心理的安全性が高いことです。

心理的安全性とは、

「自分の考えや感情を気兼ねなく
表明できたり、本来の自分を安心
してさらけ出せる」

と感じられる

場の状態や雰囲気を
指しているものです。

だから間違えてはいけないのが、

それぞれが意見を言いやすい
雰囲気を作るために

仲良くしよう
ということ ではありません。

仲良くしよう
という思いが強いと

それは、反対意見を
言えなくなってしまう
状態を作ってしまいがちです。

ですから、

意見がバンバン出る組織=仲が良い

では、ありません。

「自分が言いたいことを言える」

そして、

「相手も言いたいことを言える」

その結果

「お互いがお互いを

受け入れることができる」

という状態が心理的安全性です。

でも、お互いがお互いを
受け入れるって、
できるんでしょうか。

ブログのなかでも
人と人は違うって
お伝えしてきました。

人と人は違って、

わかりあえなくても

受け入れることはできます。

そのときの拠り所が、

ミッション、ビジョン、バリューです。

互いを受け入れる前提に、
これらが共有されていれば

言いたいことを言い合って
場が荒れて、組織が谷に落ちても、

Uの字のように、

後の上昇気流につなげる
ことができます。

あるいは、わかりあえなくても

相手の価値観を理解する

わかろうとすることは、
できます。

まず、場を整えることが
先決で、

整えたところに、

心理的安全性を高めて
いくという順番が大事です。

お読みいただき、ありがとうございました。
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