見えないものが見えたとき

第636号鈴木早苗ブログ

生産性や合理性から言えば
ムリして苦手分野を伸ばすより
強みを伸ばしたほうが早いし、
効果が大きいのは明らか。

最近「社員の強みを生かしたい」
という言葉を経営者から
聞くようになりました。

その前提ともいえる
「人と人は違う」

多様性という言葉も
含めると、

世間的によく使われる
表現になってきたように
思います。

では、実際に
仕事の場で
人と人は違うことを意識
しているか

あるいは、

強みを生かしているか

と言うと、
これは、まだまだです。

どう生かせばよいのか
わからないという
こともあるでしょう。

でも、

もっと手前の話として、

言葉として、
口にはしているけれど

実感したことも一度や二度
あるのは事実だけど

本当にそう思っているか
と言えば、

言葉として知っている。

意味は知っている。

というレベルかもしれません。

決めつけるような
言い方をしてしまいましたが、

本当にわかっている
というのが、

無意識でも
できるようになること

行動できること

と、定義するなら、

人ができるようになって
習慣化する5つのステップ

(ホメオスタシスの壁)

「知らない」

「知っている」

「やってみる」

「わかる」

「できる」

「している」

このなかの

“知っている”

“やってみる”

という段階で
足踏みしている
ということが
多いようです。

私たちチームビルディングを
学ぶ仲間の間では

”人と人は違う”

ということを
なかなか意識
できないことを

ルービックキューブを
例にして説明します。

ルービックキューブで
6面揃えるには

1面ごとに
クリアするのでは
うまくいきません。

6面一緒に揃えて
いくことが、
重要だと言われて
います。

現実には、
頑張って見えるのは
3面まで。

どうしても裏側の3面は
見ることができません。

どこまでイメージしながら
揃えられるか、です。

組織もこれと同じです。

どうしても
見えない面があって

でも、見えている面だけで
判断すると、

判断ミスを犯すことが
あるということ。

見えない面を見るには
裏に回ったり、
目線を高くして

隠れている3面を
見るしかありません。

つまり

「視座を変える」
視座:物事を見る姿勢や立場

経営者は社員に

上司は部下に

視座を変える。

もちろん
その逆も、あります。

ルービックキューブの
裏側が見透かせるような
メガネがあるわけでは
ありません。

5つのステップで
示したように

ステップを
順番に上がるしか
ありません。

「人と人は違う」

これは、あなたが
正しくて

相手が間違っている

ということでは
ありません。

単純に違うという
事実です。

強みと弱みと
言いますが、

相手の強みを
考える前に、

あなたの強みって
何でしょう。

知っていますか?

自分自身の強みや
弱みにまず向き合って
みることで

「そういうことかぁ」
「そうだよなぁ」って、

相手の強み、弱みを
受け入れられます。

いわゆる

“自分ごと”に
してみることから
スタートです。

前回のブログでも

『上司の在り方として
どれだけ部下自身の
成長を信じられるか。
ということが大事です。』

と、書きました。

『人は他人を変えることは
できません』

とも、書きました。

自分ごととして、

上の言葉を置き換えるなら

まずは、
自分を信じて

自分自身と
向き合うことで

見えないものが
見えてきます。

でも、これが
なかなか難しいんです。

コロナ禍で
自分と向き合う時間は
たくさんあったはずなのに

見えないものは
見なくていいじゃない

と、怠惰に過ごした
時間も多かったなぁと
反省しています。

自分と向き合う(認める)
ことが、一番難しい。

正直、ちょっと怖い。

でもね、

見えないものが見えたとき
コミュニケーションは
よくなります。

お読みいただき、ありがとうございました。

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