ともに未来を描けるコンサルタントであるために

第329号

女子テニスのBNPパリバ・オープンの
シングルス2回戦が行われ、第1シードの
大坂なおみ選手が世界ランク65位の
K・ムラデノビッチ選手(フランス)を
6-3, 6-4のストレートで下して初戦を突破しました。

新しいコーチを招いての新体制での
初戦を勝利で飾りました。

周りは、新しいコーチとの初戦として
注目していましたが、大阪選手は、

「前年のチャンピオンとして大会へ臨むのは初めて。とても緊張した。こうして勝てたのは、うれしく思う。」

と重圧を認めたうえで、

「簡単な試合にならないだろうと思っていた。自分が気持ちよくプレーできるように努めようと試合へ臨んだし、それがうまくできた」

と述べて、精神面の充実を感じさせました。

 

プロスポーツのコーチと選手の関係性は
特殊でしょうし、またそもそも人間関係は
傍からわかるものではありません。

ついついわかりやすい答えを求めて、
コーチ解消の原因を探しますが、
今の大阪選手が必要とするものを、
サーシャ・バインコーチでは与えられなかった
ということに尽きるのでしょう。

勝ち続けるために新しいコーチに変更した、
というのではなく、
大阪選手は、「幸せでいる以上の成功は望んでいない」
と言うから、なかなかその本意がわかりづらい。

ただ、選んだ新コーチを見ると、
その言葉のとおり、コーチや選手としての
名声や実績よりも、コーチとして発展途上
の人材を選びました。

それが大阪選手の“今”
求めているコーチ像なのでしょう。

 

私自身は士業であり、
コンサルタントでもあります。

コンサルタントと経営者(あるいは企業)の関係性は
先生と生徒という形もあるでしょうが、

私の場合、目指すところは『パートナー型』です。

コンサルタントとしてのあり方を
学ばせてもらった和仁達也さんは、
「コンサルタントの教科書」の中で、
コンサルタントには4つのモデルがある
と書いています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4761270144

1.プロジェクト型

問題点にフォーカスして3カ月から1年以内の短期で関わる

2.アドバイス型

問題点や解決すべき課題にフォーカスして1年以上の長期で関わる

3.ワークショップ型

ビジョンにフォーカスして単発(1日~数回程度)で関わる

4.パートナー型

ビジョンにフォーカスして1年以上の長期で関わる

 

そもそも士業ですから、顧問契約を
結ばせていただいている会社も多い
のですが、明確にどういう関わり方をしていくのか、
この本に出会うまでは定義できていませんでした。

私は、給与計算や社会保険の手続きなど、
継続を前提とした業務を請け負っていません。
まったく相談業務のみでの契約です。

初めてパートナー型というのが
言語化された、この内容を聞いたときは、

私が提供しているもの
そして、これからも提供していきたいと
思っているのはこれだ、

と思ったものです。

クライアントのビジョンを明らかにして、
そこに到達するために逆算してプランを作って
社長と社員が向かう方向を一致させる。
という関わり方です。

成果を出すには少なくとも1年以上の
長い関わりが必要になります。

このビジョンにアプローチしながら、
1年以上の長期にわたって関わろうとするモデルを
「パートナー型」といいます。

 

和仁さんも4つのモデルの
何が正解かということではないし、
複数のモデルを使い分けるという手もあると
言っています。

ただ、軸足はどこにおくか、
決めておいたほうがよいというものです。

 

サーシャ・バインコーチも
実はコーチに頼らず、
自分で問題を解決することを
指導の目標としていたと言います。

それが考えていた以上に
大阪選手の成長が早く、
卒業する日が早まっただけ
なのかもしれません。

 

コンサルタントと社長の関係性はどうでしょうか。

いかに、社長とともに私が成長
できるかによって、関係性が
10年続く場合もあるし、
卒業という分かれがくるかも
しれないということですね。

多様性の時代
昨日の常識が通用しない時代です。

今までの経験値がそのままでは
通用しないという、まさにコンサルタント
にとっても、受難の時代です。

 

誰も未来が予測できないなら、

“ともに未来を描こうとする姿勢があるかどうか”

これがコンサルタントとして
試されるのだと思います。

未来を確実に予測することはできないけれど
”いろいろな選択肢を示していけるか”が
出来るかどうかです。

いたずらに長く続けることは互いにとって
決して良いことではないということも頭に置きつつ、
自立した関係性で長くお付き合いが続くよう
精進していきます。

お読みいただき、ありがとうございました。

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