自分の普通は他人の普通ではないと気づいたら

第839号

「自分の普通は、他人の普通ではない」

これは、エマジェネティックスという
「行動」と「思考」の分析ツールを
受検した後の研修での講師の言葉です。

エマジェネティックスとは
https://emergenetics.jp/about/


メルマガで取り上げている
効き脳診断(ハーマンモデル)と
ベースになる理論は
同じと言われています。

人と人は違う、と、これまでも
お伝えしてきているので、

あらためて、自分の普通は、
他人の普通ではない、

と書いても、すんなり受け入れて
くださる方が多いのではないかと
思います。

問題なのは、違うとわかったとき
相手の普通を自分側に引き寄せ
ようとしてしまうことです。

こんなときは、自分に矢印が
向いている状態です。

矢印の方向を相手に向けることが
コミュニケーションの第一歩です。
————————————————–

一般論としてはわかっていても、

たとえば、
自分が考える常識を
ついつい私の場合、『普通は、~』と
表現したりすることがあります。

社労士として、あるいは
法律論としての「普通は~」
と言うときのような

共通認識されている前提とは
違う状況です。

問題なのは、自分の常識が
他人とは違うとわかったとき、

相手の常識を自分側に
引き寄せようとしてしまう
ことです。

相手の常識を知ろうともせず、

いわゆる自分のことだけ考えて
いる=自分に矢印が向いている
ということです。

言い換えると、自分が正しい
という思い込みですね。

そこに気づいて、

違うことをわかったうえでの
次の一歩が大切なんだと思って
います。

人と人は違うから、違って当然、
という話で終わってしまっては、
組織の成果は生まれません。

違うからこそ互いの常識が
合わさる部分を広げていかなければ
ならないと、思います。

そこで、自分に向いている矢印を
相手に向けるために、
学んだひとつの言葉があります。

常識、非常識で言うなら、

『私が常識なら、あなたは非常識という
ことなんでしょうか』

という問いを、自分に対して
投げかけてみるというものです。

まったく逆のところから
見てみる、ということです。

さすがに相手が非常識かと
問われると、考えてしまいます。

そうやって、
あらためて相手の言うことを
考えてみると、

自分に向いていた矢印が
だんだんと相手に向かうように
なります。

相手を見ずに、あるいは対話せずに
自分の価値観だけで、意見を言って
いたことに気がついていくことが
できます。

仕事の場面で

「それくらい言わなくてもわかると思っていた。
やるのが当然でしょ、常識だよ」

こんな言葉を耳にします。

わからない相手が悪いと
言いたげですが、

どちらがどう、という前に

行き違いがあるという事実からは、

コミュニケーションが
とれていないということが
浮かび上がります。

”双方向の”コミュニケーションを
とること、

つまり、対話が欠けている
ことが見えてきます。

自分自身で、
『私が常識なら、あなたは非常識
ということなんでしょうか』とか

『自分の普通は他人の普通ではない』

というようなキーワードを
常に頭のどこかに置いておければ
よいですが、

実際には、なかなかそれも難しい
ものです。

そんなとき、対話をするという
仕組みがあれば、
気づけると思います。

あれっ、言ってることが違うな、と。

そうしたなかで、

「そりゃ~わからないですよねぇ。
どう言ったら伝わるかなぁ。
伝わるように伝えないと」

と、自然と相手に矢印が向く
ことが、できるようになって
いくのだと思います。

そんな仕組みづくりのご支援も
させていただいています。

お読みいただき、ありがとうございました。
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評価制度の運用も、目標達成も、ポイントは
制度設計という仕組みと、「対話」の仕組み
づくりです。

それは、自分の普通と他人の普通が違う
ことを理解して、
ビジョンを拠りどころに、向き合うことです。

そんな仕組みを自社で作れると良いですよね。

こんなお話もセミナーのなかでご紹介させて
いただきます。
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