優秀な社員と組織の成果

第710号

ジムでトレーニングしていると
突然、担当のトレーナーから、

「異動になりました」

という報告がありました。

えぇ~、です。

トレーナーは新店舗の
責任者になります。

3年指導してもらっていました。

異動先も同じ区内なので
そちらに私も移ることも
可能です。

担当している会員の
95%がトレーナーと
一緒に移動するそうです。

そう聞いて思わず

「仕事が属人化していますね」

こんな言葉が
口をつきました。

トレーナーは私の
仕事内容もご存じで

普段 店舗の
マネジメントを
しているトレーナーとは、
育成についても
雑談しています。

ちょっと失礼な
言葉ですが
それくらいの
関係性だったんで、
言ってしまいました。


人に頼る組織は
長続きしません。

組織として成果を
出すには

人材力だけでなく
組織力(仕組み)
関係力(コミュニケーション)
です。

アパレル業のお客様が

「誰から買うか」
というのを

いかに

「この店で買ってもらうか」
にしようと苦心しています。

特定の人頼みでは
限界があるという
危機感からです。

売上トップの人の
接客術を可視化して
周りに伝えようと
するのですが、

これがなかなか
うまくいきません。

教えてもうまくいかない
というのは

つまり、その人しかできない
→再現性が保証されていない。

ということ。

優秀な社員の行動の
どこを、何を、
可視化するのか

というのが大事です。

その人しかできない
ことでなく

誰でもできる、
やれることに
注目して

可視化したら、

標準化して
仕組みに落とし
込みます。

簡単ではないですが

その人しかできない
やり方で

一人で1000売るよりも

再現性のある
やり方で

3人で1000
売ったほうが、

少し長い時間軸
でみれば

売上は安定する
という考え方です。

成果がでれば
他店舗にも伝えられ、
より標準化できます。

3人で1000売る
ことができるように
なるという
人材力の底上げに
なるのも大きいです。

この会社で、以前

「優秀な店舗の社員は
どの方ですか?」

と社長に尋ねたとき

タイプの違う2人の
名前を挙げて、

「でも、一人はちょっと
違うんだよなぁ」と
表現されました。

優秀だけど、違う?

この違うんだよなぁ、が、

真似できない、
この人だからの
接客術のこと
だったんだと
あとで気づきました。

真似できない
術を持つ
優秀な社員は
大事ですが

組織としては、
一定の成果をあげて、
継続していくことも
大事です。

どうしても

組織としての
成果を出そうとすると

仕組みやルール、
関係力(コミュニケーション)に
目がいきがちですが、

優秀な社員も
辞めさせず

組織としての
成果も出す。

どちらかを選択
するのでなく
両立を目指したい
ものです。

それには、

人材力だけでなく
組織力だけでも
関係力だけでもない

3つの力を
順番に回していく
視点が必要なんだ
と思います。

「仕事が属人化していますね」

と言ってしまった
トレーナーの異動ですが

見方を変えれば、

トレーナー
としての実績と
マネジメント力を
新店で活かし

残された店舗の
人材の成長を

組織の仕組みと
スタッフの
コミュニケーションで
補完しあうということ。

優秀な社員も
辞めさせず

組織としての
成果も出すために

経営者が選んだ
最善の方法
なのかもしれない

と思えるように
なりました。

どういう効果が
でるのか楽しみです。

もちろん、
新しいトレーナー
のもと、私にどんな
成果が出るのかも
楽しみです。

お読みいただき、ありがとうございました。

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