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第476号
水泳が嫌いになりつつある、という言葉を残して
休養に入っていた萩野公介選手が、競技に戻ってきました。
結果は萩野選手としては平凡な記録で
第3位ではありましたが、
ようやくスタートラインに立てた、
なにより泳げる幸せを感じられた
意義のあるものだったようです。
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そもそもは「モチベーションが上がらない」
というのが休養の原因でしたが、
それは、自分が”こうありたい”という
理想と現実の結果の差が少しずつ自分の中で
開いていったことでした。
優劣にこだわり過ぎると
人はモチベーションが上がりません。
勝ち負けも同じです。
結果を出せないことが
絶望に変わり、苦しみを生みだします。
優劣や勝ち負けとは違うことに
こだわるように、焦点をはずさなけば
抜け出せません。
水泳はスポーツではありますが、競い合う競技です。
勝ち負けにこだわらなくて、泳げるのでしょうか。
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勝ち負けだけに“とらわれている”
感情から抜け出すことが必要です。
以前のブログで
とお伝えしました。
知らず知らずのうちに勝負イコール
人としての上下というように
負ければ人として負けること、というように
同化してしまうと、疲弊しかありません。
「水泳が嫌いになりつつある」だけでなく、
自分自身をも嫌になるところまで、
自分を追い込んでいた荻野選手が、
復帰戦で語った言葉は、
「皆さんの声援を聞いて、小さいことを考えるより、1本を全力で泳ごうとシンプルに考えられた。幸せ者だな、恵まれているなと思った」
勝負の結果は自分ではコントロールできません。
できることは全力で泳ぐことだけです。
プロセスだけです。
モチベーションを上げるには
何のためにそれをやるのかという目的をみつめる
そして
自分でできることをやる
自分のコントロールできる領域にこそ
こだわることに焦点をあてることです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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