![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/04/0cbe2242fc3278afa8df4ddee5e9fb5b-640x400.jpg)
第475号
都道府県ごとに定める最低賃金の
2019年度の上げ幅について、
厚生労働省の審議会は、全国平均で
時間あたり27円を目安とすることを決めました。
各都道府県の引上げ額の目安については
( )内は昨年度
Aランク28円(27円)
Bランク27円 (26円)
Cランク26円 (25円)
Dランク26円 (23円)
これは、都道府県の経済実態に応じ、
全都道府県をABCDの4ランクに分けて、
引上げ額の目安を提示しているものです。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2019/01/0c700c3053234a5a9fd41f16374fe251-300x290.png)
都道府県別の金額はこちらを参照してください。
厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06020.html
引き上げ額としては、目安制度が始まって以来
最大の上げ幅です。
これはまだ決定ではなく
今後は、各地方最低賃金審議会で、
この答申を参考にしつつ、地域における
賃金実態調査や参考人の意見等も踏まえた
調査審議の上、答申を行い、 各都道府県
労働局長が地域別最低賃金額を決定する
こととなります。
そして、それが適用となるのが10月という流れです。
最低賃金がいよいよ1000円を超える
県[東京、神奈川]が出てきたわけですが
時給や日給で働いている人は、
月20日働いても160,000円程度。
社会保険や税金を2割程度の控除と考えると
手取りは130,000円程度となってしまいます。
平成30年度の「賃金構造基本統計調査」
によると非正規雇用者の平均賃金は
209,400円[税引き前]
これでは、最大の上げ幅と言われても、
あまり実感がないでしょう。
まして、この平均賃金を実際に
上げるのは、企業なわけです。
日本のほとんどは中小企業です。
なかなか平均賃金を上回る金額を
出せる会社は多いとは言えません。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/10/5beb1cd6fccd23dc080b3cdfe410d1d1-300x225.jpg)
それでもまだ、欧米に比べると
賃金は低いのですから、今後も国は、
賃金は上げていく方向なのでしょう。
出口のない袋小路のようです。
誰も幸せになりません。
会社も国に言われたから
最低賃金が上がったからとは違う理由で
やむにやまれず賃金を上げています。
人が採用できない、定着しないという問題を
解決するためです。
以前は、賃金を上げれば、それなりに結果は出ました。
会社としては、人を採る方法としては
賃金を上げること=会社の魅力を上げる
唯一と言ってもいいくらいの方法でした。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/06/cb0d2989095c35eaf071b90a4247158f_s-300x200.jpg)
でも、今は、賃金を上げても、
人を採用できません。
社内で賃金を上げても、
優秀だと期待していた社員が
あっさりやめてしまいます。
そこには、人間関係に問題があったり
働く環境が悪かったり
目に見えない問題が隠れています。
そこを解決しないと根本的な解決にはなりません。
賃金が上がっても、社員の将来への不安が
払しょくされるわけではありません。
不安が払しょくされない限り、賃金だけ上げても
効果は半減です。
まさにこれはルービックキューブ状態です。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/10/670955-300x300.png)
1面を揃えると別の1面がそろわない。
1面だけ見ていてはいつまでたっても
ルービックキューブは揃わないということです。
最低賃金を上げても企業の経営が立ち行くように
国は働き方改革を掲げ、生産性の向上を推進しています。
現実には、最低賃金は上がっても、働き方改革は
進んでいません。
生産性向上には必須の長時間労働。
働き方は個人がそれぞれの価値観で働いているので
声掛けだけでは残業は減りません。
組織変革の視点が必要です。
ただ、それには組織として嵐の時期を
くぐり抜けたさきに、変革があります。
いかに複雑な問題に同時進行で取り組めるか、です。
その解決方法として、提案したいのが
チームビルディングです。
チームビルディングで目指す組織は
次の3要素を高めていきます。
これによって、複雑な問題を同時に解決します。
人材力×組織力×関係力
人材力:人と人は違う 強みを活かす
組織力:組織のビジョン、ミッションとゴールのイメージを描く
関係力:お互いを支援、補完する。コミュニケーション
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2019/06/73673e5baddefb7445e6a4a9f908e4ae-300x225.jpg)
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