どっちが優秀かを明らかにすると社員は定着しない

第458号

テレビの収録現場で「ここは戦場やぞ」
と言ったのは明石屋さんまさん。
つまり、勝つか負けるか、命がけというわけです。

若いころ、11PMでヒナ段から大声で叫んでいて、
司会の藤本義一さんから「君うるさいよ!」
と言われたのは有名な話です。

お笑いは今、ひとりで笑わせるのではなく
ヒナ段の全員のチームワークで笑わせる
という手法が多いです。

それは今や、吉本がいないと番組が作れない
というほど占有率が高いからできることで
チームワークで笑いを取るという芸当が
できてしまうわけです。

さながら吉本新喜劇の一場面を見るようです。

とはいえ、賞レースとはれば話は別だし
同期はまた違う、負けたくないという
感情があると言います。

・出来不出来
・優劣

これはすべて、人を縦[上下]に見ていますね。
これでは、下になった人はモチベーションあがりません。

負けるが勝ちという言葉もあるように、
所詮は片方から見た景色に過ぎません。
違う方向からみれば、勝ち負け、上下は
ひっくりかえってしまうこともあります。

ですから、社員の定着率を上げるために
評価制度を入れようと思っている会社は
要注意です。

評価いかんによっては、
モチベーションが下がってしまいます。

出来る人が残ってくれたらいい、
と思うかもしれませんが、
すべてにおいて一番というわけには
いきませんから、出来る人であっても
下に回ることもあり得ます。

そうすると、どうして〇さんより下なのか。
という発言をされていまうことになります。

これが相対評価の限界でもあります。
点数が高い人がすばらしい、という
価値観の限界でもあります。

社員の成長を支援した結果
処遇にもその過程を反映させる、
というのがいまどきの考え方です。

ですから、比較するのは仲間ではなく
過去の自分です。

成長が1伸びて5(最高)になる人と
同じくらい
1から3に伸びた人を承認することが
成長を支援する、ということです。

出来、不出来ではなく、強みと弱みという
見方に変えるとどうでしょう。

皆が共存できて横のつながりが広がって
むやみにモチベーションが下がることから
解放されます。

お読みいただき、ありがとうございました。

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