関係性がよくても職場はよくならない

第425号

私のメルマガでは、毎回
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
という書き出しで始まります。

この掛け算はチームビルディングを学んだ最初の日に、
講師の石見さんから学んだ言葉の変形です。

チームビルディングは
人 × 組織力 × 関係性です。

この”関係性”とは、いわゆるコミュニケーションと
置き換えることができます。

組織の活性化には欠かせませんが、
最近周りを見ていると、一番重要なことは関係性。
というくらい、これができればすべてうまくいく
ような感じがしているように感じています。

もちろん、大事ですが、
やっぱり順番をつけるとすれば、
まさにこの並び方です。

人 × 組織力 × 関係性


働き方改革では、特に、職場の人間関係の改善
が説かれることが多いようです。
ですから余計に、関係性が目立ちます。

以前、“関係性を過信しない”というブログを書きました。

不毛な時間を作らないために関係性を過信しない

このなかで、黙っていてはわかりあえない。

「説明をしないと」
「何度も伝わるように伝えないと」
と、確かに書きました。

結果の質を高めるためには、
まずは関係性の質を高めること。
ということも書きました。

成果を出す方程式:関係の質を高める

でも、組織は目標を達成するため
だけでは不十分です。

長い目でみれば、成果より
人がどれくらい成長することが
できたかが重要です。

人が育つとはどういうことでしょうか?

 

前に比べて自分で判断し、
行動できる範囲が広がること
「チームビルディングの技術」より

そして何より本人に
“育つ気持ち”があることです。

次は組織力。
チームを運営するうえで、ルールは必要です。

そしてそれらをつなぐのが関係性です。

関係性、いわゆるコミュニケーション力です。

ともすれば、これを”阿吽の呼吸レベル”まで
望みがちですが、求めるのはレベルの高さでは
ないはずです。

チームビルディングの仲間がこんな例えを
してくれました。
———————————————————————–
一緒に暮らしている男女が、鍵がなくなったともめている。
これって、あらかじめ置く場所を決めておけばもめないのに、
ついつい聞けばいいとか、ここに置いておけばみつけるだろう
と、関係性を過大評価して喧嘩になっている。
————————————————————————-

そうなんです。
話せばわかるの前に、
置く場所を決めればよいわけです。

関係性にばかり目がいくと、
肝心なことを見落としてしまいます。

関係性だけ備えても、
職場がうまくいくわけではありません。

お読みいただき、ありがとうございました。

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