長時間労働の削減を目的にしてはいけない

第387号

「わたし、定時で帰ります」というドラマが評判がよいようです。
数字的には苦戦していますが、良質なドラマだと評価されているようです。

https://www.tbs.co.jp/watatei/

始まった当初は、リアルすぎて見ていて辛いとか、
マイナスの意見も多かったようですが、

社会派ドラマを今の時代に作ると、こういう見せ方
になるのかという、ひとつの形になっています。

うまくエンターテイメントとして、成立しているのは、
脚本の力でしょうか。
脚本は奥寺佐渡子さんと清水友佳子さん。
奥寺佐渡子さんは私の大好きな
サマーウォーズ(アニメ)の脚本家でもあります。

奇をてらわず安定感あります。

余談ですが、この時間枠はカルテット、
逃げるは恥だが役に立つ、義母と娘のブルースなど、
脚本がおもしろい枠です。

同じテレビ局でありながら
日曜ドラマ「集団左遷」の「がんばる」仕事観と
ある種対極の仕事観の提示がされていて、
仕事観の多様性をここでも見ることができる
というものです。

「わたし、定時で帰ります」では、
吉高由里子扮する主人公は、
前の職場で過重労働が原因で
意識不明の重体になった経験から、
残業ゼロをモットーに、
仕事を効率よく切り上げ、定時で退社します。

時間内に効率よく仕事をこなしているので、
決して問題社員ではありません。

むしろ生産性高い、すばらしい社員なんですが
この働き方は職場では異色であるという空気を
ドラマからも感じることができます。

仕事観を押しつけることはできないと
主人公も言っており、
働き方改革の難しさでもあります。

 

残業時間の削減というのは、
どの会社にとってもテーマのひとつです。

評価制度の項目に入れたいというのも、
たびたび耳にします。

いずれにしても、
〇時間削減というのを
目標に掲げるのはよいのですが、
時間数ばかりにとらわれていると、
壁が立ちはだかります。

削減につながる行動をした結果が
〇時間の削減であって、

〇時間の削減ばかりに気を取られていると、
継続して取り組めるやり方を見つけることができません。

つまり、やり方はなんでもいいいから、
時間数を減らすという考え方になると
危険です。

継続して時間数を減らして、
それを定着させるには
最終的には仕事のやり方を
変えることに行き着きます。

そのためには、時間数の推移を
表にすることも必要かもしれませんが、

それと同時に、
どういうやり方で減らしたのかを
ノウハウとして蓄積することが大事です。

そこから、最後に残った〇時間を
ゼロに近づけるやり方をみつけることに
つなげていきます。

数字はわかりやすいです。

ついつい増えた、減ったを
追いかけたくなりますが、
それはほっといても
出てくる結果にしかすぎません。

どういうプロセスの結果がそこに
つながったのか?

プロセスを追いかけることを
忘れては結果はでません。

つまり、
長時間労働の削減を目的にしてはいけない、
ということですね。

お読みいただき、ありがとうございました。

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