長時間労働対策に取り組むということ

第252号

どんな難問にも必ず答えはある。
挑戦すれば必ずその答えを見つけ出せる。
私はそう信じているんです。

最終回でもこの明言を聴けた
下町ロケットが最終回を迎えました。

技術者集団ならではの不具合の検証に
時間をかける泥臭さや、ちょっとしたヒントで
解決の糸口をみつける姿を見るにつけ、
法定労働時間を超えれは残業、
と扱わざるを得ない状況に、
難しいなぁと思います。

長時間労働の削減は、
残業代の支払いと切り離して
論じることはできません。

仕事の優先順位
ノー残業デー
事前申告制

私も社会保険労務士として
規定化して、実践を支援してきましたが、
効果がでないわけではないですが、
大きな成果にはなかなか、つながりませんでした。

ダイエットと同じで、一定数までは
残業時間が減少するのですが
停滞期に入ってしまうのです。

ここを我慢してやりぬくためにも、
その削減方法は、しっかり自社のために
練られたものでなければ、ねばり損に
なってしまいます。

なかなかその決断って難しいもので、
安易とは言いませんが、
現在起こっている現象が、管理職の残業です。

昨日紹介した

残業学
明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?
https://www.amazon.co.jp/dp/4334043860/

ここには、管理職層の残業の集中を
「ブラックボックス」と称されていました。

 

残業対策でも、
あるいは、4月から施行される
年次有給休暇の5日間の強制付与にしても、
まずやらなければならないことは、
『現状の把握』です。

意外とこれをやりません。

長時間労働対策は

現状把握-実態の見える化をしましょう。

残業対策では、営業と製造部だけ、
というように明らかに残業が多い部署だけ、
数字を拾う傾向があります。

あるいは、部署ごとの残業時間を
計算しても、1人あたり平均時間数で
検討したりします。

1人でも残業時間が多ければ、失敗なんだ、
という視点が必要です。

なぜなら、組織として一か所に残業が
「集中」しているという、いびつな状態
が表れているということです。
おかしいと思えることが大事です。

目的の明確化

どんなに強い気持ちで取り組んでも、
必ず停滞期や、後ろ向きな意見も出てきます。

そこを乗り切るのは、
なぜやるのか
やることでどんな未来を手に入れるのか

を、言語化します。

目的→目標設定

〇削減時間のゴール設定

月80時間残業している部署が
一気に40時間には減りません。

この80と40の間の時間数を
設定して取り組みます。

言語化した目的をより身近にするべく、
各部署あるいは全体で、
具体的な数字目標をたてます。

〇スローガンのような共通の目標を設定します。

これらの意図は、やらされ感でなく
自分ごととして取り組んでもらうことです。

結果にコミットする、という言葉がありますが、
まさに、自分との約束というレベルまで、
皆が捉えてくれることが狙いです。

トップダウンではなく、会社の本気を広める

トップダウン[会社の決断]は必要ですが、
やり方を周知徹底するのは、
トップダウンでは続きません。

本気を示しつつ、現場で広まるように、
根気よく“ 複数の方法 ” で言い続ける
ことが大事です。

管理職の意識改革

残業の集中ということで言うと、
管理職の残業が減りにくい会社というのは、
残業しないで業績を上げることは無理。

「法律が厳しなら、自分達が(残業を)やるしかない」。
というこの価値観に対して、
丁寧にコミュニケーションとって
理解してもらうことが大切です。

効果の検証

途中経過を月に1度発表して、
小さな成果を積み上げていきます。

時間数の削減だけに眼がいくと、
単に残業が見えないところに隠れて
しまっているだけかもしれませんから、
働き方が変わっているか?
という視点から検証しましょう。


残業代の還元

残業代は変動給とか、
生活給ではないと言っても、
毎月、総額の金額しかほぼ見ていない
という社員が多い現実では、
残業代が減るというのは、
やはり生活にとって厳しいです。

長時間労働削減に取り組むと決めたら、
まず削減できた時間数分の経費を
社員に還元すると決めることから始めましょう。

上のような、お金のブロックパズルで
お伝えしているように、
経費削減は利益の増加に貢献している
ということです。

よって利益の何%は社員に還元すべきです。

これは、利益に貢献することが
自身の給与のアップにつながる
ということのメッセージになります。

お金がモチベーションの
アップにはつながりませんが、
この取り組み自体をやる価値がある、
という意識を持ってもらうには、
わかりやすい方法です。

ここまでの方法は
半年程度で効果がでるものではありません。
1年~3年かかります。
根気が必要です。

下町ロケットが始まって間がない頃

佃社長は

「(省略) 確かにウチのような町工場がよそ様の会社を買うなんて、身の程知らずもいいところだ。大バカかもしれないよ。

けどな、時代の先を行かなきゃいずれ時代に取り残される。世の中は変わるんだ。だからその前に、俺たちも変わらなきゃいけないんだ」

と言っていました。

変わらなきゃ、ですね。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

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