コンサルタントは会社の仕組みの調律師

第315号

観に行こうと思っているうちに、
公開が終わり、DVDになったので、
借りてきたのになかなか見れず、
返却日にようやく観ることができました。

そんな焦った状態で観始めましたが、
冒頭からその壮大な自然と
ゆったりした会話に引き込まれました。

 

原作は、「2016年 本屋大賞」第1位を受賞した
宮下奈都さんの小説。

ピアノの調律に魅せられた主人公の青年が
調律の道を志し、専門学校を出て調律師として
働きながら成長していく姿を描いています。

調律先の双子の女子高生がプロを目指すか
どうかを決める転機の姿も並行して描かれており、
ともに、将来への覚悟を決める場面で終わります。

 

非常にゆったりと時間が流れる世界観が心地よいです。
舞台が東京だと決して感じない、北海道ならではの
透明感のある作品です。

声を荒げたり、どアップの顔の演技もありません。
神秘的な自然と真摯な人間像がただ淡々と
描かれます。

https://www.amazon.co.jp/dp/4167910101/

書籍ではより映像よりイメージ力を問われる
表現がされているので、私のようなイメージ力が
弱いものには、映像が十分イメージするのを助けてくれます。

そもそもこの映画に興味をもったのは、
師事する和仁達也さんが
「パートナー型コンサルタントにそのまま
あてはまる教訓がちりばめられているので
是非観てほしい作品です。」

とフェイスブックに投稿されていたからです。

この投稿は昨年の7月ですから、
どれだけ経っているんだ
というものですが。

 

おかげで、見なきゃという思いだけが
頭に残っていて、すっかりパートナー型
コンサルタントにそのままあてはまる
教訓などという学びの視点のことは、
すっかり忘れていました。

 

初心者の成長物語としての気づきとか
ピアニストと調律師の関係性が
経営者とキャッシュフローコーチと重なるとか

事前にアンテナ立てて観なかったのが、
今回はよかったです。

 

調律先でお客さんが求める音色を
自分の価値観で100人いたら100通りで
表現するのを、いかに共感して
希望の音を探して、カタチにするか。

まだ見習いの主人公は
先輩にこのことをたずねたとき、

「言葉を信じず、イメージを信じ、そして言葉を信じる」

先輩がくれた言葉です。

音という感覚的なこと故に、
その表現は正しくないとも、
上手く言葉にできていない
[真実ではない表現]
かもしれない。

だから言葉を信じず、
その言葉のイメージを信じ、
そしてその人の価値観、世界観を
読み解き、言葉を信じる。

きっと言葉が正しい世界へ導いてくれる。

ということでしょう。

 

音に関する表現は人それぞれです。

硬い音、やわらかい音、明るい音、
暗い音、伸びる音、沈んでゆく音など。

お客様とのコミュニケーションから、
1歩ずつ確認しながら音を作っていく
というのは、非常に難しい部分であり、
重要な部分です。
音を整えるだけが調律師の仕事ではない。
まさにここに調律師の必要性があるのだろうと
思います。

お客様を訪問し、お困りごと、相談したいことを
テーマに話しを進めていく過程と同じです。

こちらの先入観を捨てる
正解を捨てる

ということにも通じます。

 

そして、コンサルタントは、
自分の要求や想いを上手く言葉にできずにいる
お客様のご希望を引き出す会話をしなければなりません。

 

私が掲げる
“社長の想いを仕組みにして社員に伝える”

使命感であり、私なりのパートナー型コンサルタントの
イメージです。

調律師のあり方は、通じるものを感じます。
私もまた、会社の仕組みの調律師であります。

 

こんな言葉が私の不安を解消してくれました。

それは

焦りと不安から、自分にも才能があればと言う主人公に先輩が

「才能っていうのはさ、ものすごく好きだって
いう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、
そこから離れられない執念とか、闘志とか、
そういうものと似てる何か」

ただ好きという気持ちも才能だよ
と言われたら、素直に聞けなかった
かもしれません。

でも、執念と言われると
それは自分でもわかる
と、思えてきます。

続けることも才能だと信じているから。

映画の最後、妹がピアノが弾けなくなった
ことでショックを受けた姉が、
もう一度ピアノを始めよう(プロの演奏家を目指そう)
と決意したとき、

心配する妹が
「ピアノで食べていくのは大変だよ」
と言うと

今まで見たことがない、強い目をして姉が
「ピアノを食べて生きていくんだよ」

と答えます。

まさに、そのとおり。

 

開業を相談した時、先輩が
「食べていければいいという人がいるけれど、
食べていくのが大変なんだ」

と言われたことを思い出します。

 

”ピアノを食べて生きていく”

純粋無垢な少女には似つかわしくない言葉です。
その違和感が余計に心に響いてきます。

 

今更ながら
この仕事で食べていく
食らいついていくという覚悟をもたなければ

と、思わせられました。

 

最後に主人公は

これからも[ピアノの]森を歩いていこう

と決意をします。

コツコツ、1歩ずつ歩き続けられることは
才能です。

今、私がブログを365日目指して
続けているのも、続ける先に何が見えるかを
知るためです。

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを仕組みにして社員に伝える
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

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