行動を変えるには構造を変える

第199号

早期申し込み割引があるというので、
2時間近く年賀状の絵柄選びで
迷ってしまいました。

去年は12月に申し込んでいる
ことを考えれば、すごく計画的に
業務が進んでいるようですが、

そのことが気になって、
仕事の効率が落ちるので、
先に取り組んでいるというだけで、
実は、効率的とは言えません。

その証拠に、机周りは書類が積み上げ
られている有り様です。

”机の上は頭の中” と言うそうです。

そこで、考えるのを一旦やめて、
まずは机の上の整理をしました。

とはならないんですね。

わかってはいるけれど、次の休日にやろう!

と先送りしてしまいます。

そもそも、散らかる前に、
書類は出したら片付ける、
という当然のことを後回しにして
出しっぱなしにしたことが、
今の状態を招いたのです。

 

実は机の上を片付けても、
本質は変わりません。

 

そもそも、

机の上がちらかっているのは
「出来事」にすぎません。

 

「出来事」が起こる根本には
氷山のように目には見えない
部分が あります。

 

それが『氷山モデル』と言われるものです。

以前のブログでもとりあげました。

氷山の下にある問題を解決する組織づくり

海面の上に見えている部分が

「できごと」

(何が実際に起こったのか?)

 

海面の下には

「(時系列)パターン」

(今まで何が起こってきたか?)
(どのような傾向がみられるか?)

 

「構造」

(なにが同じことを引き起こす仕組みか)
(できごとが起こる原因)

 

「メンタルモデル」

(どんな仮定、信念、価値観を抱いているか?)

 

私の場合は

「できごと」

机の上がちらかっている

 

「(時系列)パターン」

机の上に積み上げる

 

「構造」

少しだけ戸棚に片づけて、場所をあける

 

「メンタルモデル」

すぐ取り出せるのがよい
片づけるには本気で取り組まないと終わらない

 

という感じです。

 

こんなふうに、心の奥で考えているうちは、

氷山モデルのは解決しません。

 

要するに
いくら机の上を片付けても、

あたまの中がスッキリした、

というのは一瞬だということです。

 

そもそもの構造やメンタルモデルを変えなければ
真のスッキリは得られません。

 

この「メンタルモデル」は
そうそう簡単には変えられません。

 

ですから、まずは、

「構造」から変えていきます。

 

「構造」が変われば、

「パターン」が変わるので、

結果、「出来事」が変わり、

解決する、という流れです。

 

こうして分析してもなお、

戸だなを片付けて場所を作って

使うたびに書類を片付けようとは

なかなか思えません。

正直面倒です。

 

今も、大掃除のときでいいじゃないって
思い出しています。

 

どうしてこう思うのでしょうか。

 

人は、メンタルモデルに触れようとした
瞬間から、変わりたくないという信号が
点滅します。

人は変わりたくないものなのです。

 

ちなみに私が取り組んでいる
チームビルディングで行うゲームは

知らず知らずのうちに自分の
メンタルモデルと向き合うというものです。

 

自分で気付いて、意識して行動して、
変わる努力をし始めます。

 

その結果、構造を変えるのは
通常は時間がかかるのですが
加速することができます。

 

でも、上手くいかずに、
また、変わる努力をする。

 

これを繰り返しながら
できるようになっていきます。

 

まさに、

やりながら学ぶしかありません。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

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