変わりたいと思ったときに人は変わる

第159号

昨日は自民党総裁選挙でした。

想像通り、安倍首相の3選決定で幕を閉じました。

票数以上に候補者に差はなかったという分析が
早速各新聞でされていましたが

果たして、総裁が変われば(首相が変われば)
組織は変わるのでしょうか。

安倍さんに限らず、組織のトップが
違う人に交代しても組織が変わるとは限りません。

組織がしっかりして、役割分担や権限が
比較的明確な大企業と違い、

中小企業の場合は部署が所属長の色というか、
ひとつのカラーで染まっていることが多いものです。

だからこそ交代するということなのかもしれませんが、
なかなかの大手術です。

違う血が入るようなものだから、反発はあります。

たとえば、親子間の事業承継でも
承継する前に5年程度かけても、
引き継いだ後、さらに5年間くらいは
必死で社内との会話に時間を割いている
後継社長を何人も見ました。

優れた上司に交代したとしても、
変革には時間がかかります。

組織がかわるもうひとつの方法に
社長自身が変わること、があります。

それならば、社長自身が変わればよいのでしょうか。

でも、人は変わりたいと思ったときに変わるもので、
人から言われて変わるものではありません。

やっかいなものです。

社長とお話していると、
「僕が変わった方がいいのでしょうね」と
ぽつりとおっしゃいます。

私:そうです、そうなんです。と言いたいのですが、

それは言っても意味ないので、

私:どうしてそう思われるのですか?何かありましたか?

社長:いや、別になにかあったわけではないけれど、

と、なんだかあやふやな答えです。

こういうときは、

私:まぁ、まだいいんじゃないですか?
変わらなきゃと思った時がきたら変われば。

社長:きますかねぇ。

私:来ると思えばくるんじゃないですか。

社長は来るとしたら、どういうときに自分は変わると思われますか?

というような話をしています。

変わるか、変わらないかを考えて
変わるとまずは ” 決断する ” ことが第一歩です。

だから、変わるとしたら
いつ、どういうときなのか。

ここを意識してもらうことが私にできる支援です。

ここまでは、社長さんの例でしたが、

部下の方についても同じです。

「あともう1歩なんだけどなぁ」という方がいるとき
どういう支援の手を差し出せばよいのか。

変わることを意識してもらうこと。

人は変われるということに気づいてもらうために、

どんな経験をしてもらえばよいのか、
ここを考えて支援していただければと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性を
デザインする鈴木早苗でした。

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