我慢したら伝わりますか

第1003号

以前は何か気になることがあると
すぐに言ってしまっていたのを3回
まで我慢できるようになりました、
という社長がおられます。

何回我慢するかということより、
我慢するのは何のためかという
ことが重要です。

大切なのは、どうすれば伝わるか、
ということだと思います。
—————————————————

□なんのために言うのか

私は、今、言ったほうがよいと
思ったことは、我慢する必要は
ないと思っています。

「怒りは●秒我慢する」という
ような言葉があることから、

すぐに言わずに
この社長のように、いったん
我慢することがよい、と思う方
もおられます。

理由は、感情のままに言うこと
で、伝わることが伝わらなくな
らないために、

●秒自分のなかで数えたり、すぐ
に口せず、我慢するのだと思います。

ただ、それを頭ではわかっていて
も、つい、待つことが目的になっ
てしまうと

3回も待ったのに、またやるのか、
という勝手な感情まで乗っかって
良い結果にはなりません。

待つという選択をしたのは、何か
を得るために、自分で決めたこと
のはずなんです。

ですから、待たないという
選択も勿論、アリだと思います。

こちらがどのような選択を
しても、

どこまでいっても、相手は
こちらが思う通りには変わって
くれません。

ですが、伝える側は、
「してほしいこと、してほしく
ないこと」を

伝える言葉や態度、行動を選ぶ
ことはできます。

結局3回待って時間を置くだけ
であるなら、待たずに言っても
いいと思います。

□誰に言われるかが重要

先日私自身も注意されて実感し
たことですが、

人は自分の行動を注意される
ことを嫌がります。

特に自分にも心当たりがある
ようなことを指摘されると、
なおさらです。

否定されたような気がしてしま
い、つい「でも、、、」と言って
拒絶したり

何も言わず、心のシャッター下し
てしまいます。

いったいどういう場合だと、
拒絶せず、耳に入ってくるで
しょう。

自分のことをわかってくれてい
ると感じられる人からの言葉は、
自分とは違う意見だとしても、
いったん聞くことができます。

結局、誰に言われるか、です。

そう思ってもらうには、
普段のコミュニケーションから
伝える言葉や態度、行動を工夫
することが大切だということに
なります。

意識したいのは
人と人は違うということです。


人の脳を、左右で2つ、
内側と外側で2つ、計4つ
に分けて

それぞれの機能を

A:論理的、理性的=理論派

B:堅実的、計画的=実務家

C:感覚的、友好的=人情派

D:冒険的、想像的=アイデアマン

と分けることができます。

人によって活用している
脳の「場所」が違います。

場所が違う=思考が違う
という考え方をすることから、

人と人は違うということの
事例としてお伝えしたり
効き脳診断を受検して、実感
していただいています。

この違いは、どのように
言われるかによって受け止め
方が違う、ということでも
あります。

コミュニケーションのギャップは
それぞれの組み合わせごとに
違うものです。

だからこそ、相手に気を遣うと
いうこととは違い、

自ら行動を変えてもらうために、

相手の思考を尊重しつつ言う
べきことを伝えることが大切
です。

そのためには、
「言いたい」という

行動経済学で言うところの
”無意識”の感情を
意識”的に行動し、判断する
スイッチに切り替えるために、
我慢する、ということが重要です。

お読みいただきありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
このブログは、メルマガでも平日2回
お届けしています。
ご希望の方は、 下記フォームよりご登録ください。

メルマガ申し込み
 

関連記事

コメントは利用できません。