みんなでがんばることと個の成長はつながらない

第984号

最近、続けてチームビルディングの
セミナーを行わせていただきました。

セミナーでは、チームワークと
チームビルディングの違いに
ついておたずねしています。

どうやら違うらしいとはわかる
のですが、どこが、どう違うのかを
言葉で説明するのは難しいという
感想をいただきました。
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文字にすると
チームワークとは
組織力(仕組み)×関係性(コミュニケーション)

チームビルディングとは
人(強み)×組織力(仕組み)×関係性(コミュニケーション)

違いはそこに、「人」がいるかどうかです。

チームビルディング仲間の
瀧田さん(http://robotjinji.com/blog/)が
説明してくれた事例を引用させていただくと、

チームワークとは、
あわせて6時間の仕事を
Aさんが4時間
Bさんが2時間
と、分けて行っている場合

Aさんの1時間分をBさんに渡して
Aさんの負担を軽くする “助ける”
という考え方です。

ただし、総時間数は6時間で
変わっていません。

チームビルディングとは、
Aさんの仕事4時間というのを
短縮できないかと考えて取り組み、

たとえば1時間短縮することで、
AさんとBさんの合わせて6時間
かかっていたものを、5時間に
短縮するという考え方です。

部署の達成したい目標があって、
そこにあと1歩数字が足りない
時に、

「みんなで力を合わせてがんばろう」
というように、

部署としてがんばって数字を
作って達成するという発想は
『チームワーク』です。

“みんなで” というところに
誰が何をするという強みを
活かした役割は意識されて
いません。

みんなで頑張るのでなく
誰が、どのように頑張るか

“人” を意識しているのが
チームビルディングです。

チームワークを発揮して
目標達成したとして、来年
また同じ状況になったとき、

みんなで頑張って乗り越えた
という成功体験の記憶はあり
ますが、

どうやって乗り越えたという
各々の成功体験がないと
再現性を期待できる経験値には
なっているとは言えないからです。

じゃあ、チームビルディングの
ほうが再現性があるのなら、
そちらをやってみよう!

となるかというと、なかなか
そうはいきません。

別に誰ががんばったか
意識していなくても

結果を出してくれれば
それでいい、と思っていたり、

それなりに結果がでている
うちは、今までのやり方
(パターン)を変えよう
とは、ならないからです。

人は自ら積極的に変わりたい
とは思わないものです。

いつでもできるから、
そのうち、いつか、と
思いがちです。

組織としての行動パターンを変えて、
チームビルディングに取り組むと
いうのは、

組織を変えるという覚悟も必要
です。

ですから、
頭に置いておいていただきたい
のは、チームワークではだめだ、

ということではなく、

チームワークで組織としての
数字という成果を出せていたと
しても

だからといって、それは、
人が成長することには
結びつかない、ということ
です。

人が成長して、組織も
成果を出すというのであれば、

それはチームワークで
達成できるものではない、

ということです。

たとえば、
チームワークがよいことと
定着率は一致しません。

目標達成するために
どのように人が関わった
のかを求めていないので

そこに人に向けた承認は
なされていません。

個が重視される今の時代は
この組織で自分も成長できるし
組織に貢献できているという実感が、
会社の定着率につながります。

結果と一緒に、関わるその人を
見ることが、

人が成長して、組織も成果を出す
ことを目的としたチームビルディング
だと、私はお伝えしています。

お読みいただきありがとうございました。
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