話すことが「何もない」というのは問題です

第923号

管理職の皆さんは、
毎日仕事に追われていると
1日どころか1週間、1か月ですら
あっという間に過ぎてしまい

忙しいけれど何をしたのか
よく覚えていない、

なんてこともあったりする
ようです。

そんなときに上司が

どう調子は?
何かある?

と聞いても、

「別になにもありません」
という答えが返ってくることが
多いものです。

これが何度も続くと、
面談の意味がないからと言って、
いつしか面談を止めて
しまったりすることが多い
のですが

何もないことはないと
思うんです。
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「話すことが、何もありません」
というのは

忙しくて行動を振り返る暇がない、
ということが多いように感じます。

いったん立ち止まって
振り返りの時間を持つことは
一段成長するために大切です。

ですから、

「何もない」は
問題あると思います。

いわゆる、目の前の「問題」は
なかったかもしれませんが、

良かったこと、できたこと

できなかったことはある
のではないかと思うからです。

振り返りは、

後悔したり反省したり
することではありません。

次に同じような状況に
遭遇したとき

今より最適な対応が
できるよう

次の行動につなげるための、
“振り返り”です。

今いる現在地を確認して
今より数段先を目指すため。

あるいは

その計画をたてるため。
というものですが、

なによりまず、

いったん良いも悪いも
過去を受け入れるという
行為自体に意味があります。

必ず、できたことって
あると思うのですが

その達成感や
自己肯定感を感じないまま

仕事に追われていては、
疲弊してしまいます。

受け入れることで
良い、悪いにかかわらず、
「経験」から学ぶことが
できるというのは、大きな
財産にもなります。

ですから、

振り返りのための
面談の時間は貴重です。

それに、あらかじめ
目標設定していれば、
何もないということには
なりません。

話し出すきっかけがあれば
自分でも驚くほど
いろいろと出てくるものだと
思います。

人はもともと、
自分の持っている情報の
なかだけで判断しようと
します「限定合理性」

自分以外の情報も含めた
なかから判断する「完全合理性」
ためにも、対話は有効です。

自部署の目標だけでなく
一つ上の会社の目的を知ることで
視座が高まったり

他者や他部署の行動の背景が
見えてくるものです。

そして、それが
組織としてコミュニケーションが
上手くいく秘訣でもあると思います。

せっかくの面談という場、
面談できる環境があるのであれば、
活かしていただきたいなぁと
思います。

お読みいただき、ありがとうございました。
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