良かれと思って話したいように話すと伝わらない

第896号

先日、良かれと思って、
チームビルディングのコミュニティの
コーチングの練習会で

仲間の相談を聞いていて、つい
アドバイスしてしまいました。

良かれと思って、と思った瞬間に
相手に自分で気づいてもらうための
コーチングのはずが、

相手の許可も得ないで、
自分が話したいように話し始めて
しまっていました。

自分が話したいように話す
ということは、
どういうことかと言えば、

相手にどう聞こえるかは
あまり考えないということです。

それでは、どんなに相手の
ことを思っていても
伝わらないということですね。

わかっていても、これがなかなか
止まりません。
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話したいことを話してはいけないのか、
というと、そういうわけではありません。

自分が話したいように話すと
かえって伝わらない、
ということです。

たまたま仲間の相談内容は
私もすでに経験した悩みでした。

じゃあ、一生懸命に話せば
伝わるか、というと
そういうことにはなりません。

相手を思い、良かれと思って
いたはずが、

なんでわからないんだ、という思いに
変わってしまいます。

これでは独り相撲です。

ひとつには効き脳の違いが
あります。

人の脳は、大きく分けて、
左右で2つ、内側と外側で2つ、
計4つに分けることができます。

それぞれの機能を分けると
A:論理的、理性的
B:堅実的、計画的
C:感覚的、友好的
D:冒険的、想像的

この「効き脳」は、
人によって活用している
「場所」が違います。

そして私は
BCAの数値が高い
3重優勢です。

お役に立ちたい、と思うあまり
効き脳Bの「計画的」「堅実」
という強みがより強く発揮されて
上手くいった経験から、

計画的に着実に行うのがよい、
と力説します。

一方仲間の効き脳はDで
冒険的で創造性という
強みです。

まず全体を捉えて、
やりながら考えるタイプと
言えます。

着実を良しとするBとは
まったくアプロ―チが
違います。

冷静に考えれば
伝わらなくても不思議では
ないわけなんです。

まさに人と人は違う、です。

熱を込めて説明する私の話を
聞きながら、

ZOOMの向こうで仲間が
天を仰いでいます。

しまった!と思っても
後の祭りです。

相手の効き脳を理解した
伝え方をすれば、
天を仰ぐようなことを
させずにすんだわけです。

そしてもうひとつ、
どんなに相手の効き脳を
意識した伝え方をしても

そもそも、相手に聞く体勢が
できていないと、伝わらない
ものです。

求められていないアドバイスは
指図されている、強制されている
と、思われても仕方ありません。

こういう話をお客様の会社ですると
なんだか釈然としないと、おっしゃる
管理職の方がおられます。

伝え方も大切かもしれないけれど、
こうやればうまくいくはずなのに
どうして、それを聞かないんだろう。
もったいない、というわけです。

自戒の意味もこめて、
もう一度申し上げたいと
思います。

人と人は違うということは、
上手くいくやり方も違う
ということなんです。

給与の改定(昇給決定)を終えて、
社員向けの面談が始まっている
という会社も多いと思います。

アドバイスする場面も
出てくるかと思います。

そのとき、良いと思うか
どうかは相手次第です。

効き脳を意識して伝えても、
相手の聞く姿勢ができていた
としても

それでも今日伝えたことが
今日伝わるとは限らない
ものでもあります。

本当に大切なことであれば
伝え続けることだと思います。

伝え続けていくために、
相手の態度に勝手に
失望したり、怒ったり
することだけは避けたい
ものだと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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