「知っている」ことと「できること」は違う

第782号

先日、久しぶりにリアルで
少人数のチームビルディングの
ゲームを行いました。

最初に座学で

・人の思考はそれぞれ違うということ

・それぞれの強みを生かすことが成果を上げること

これを参加者の
効き脳診断の結果を
見ながら解説して、

それぞれの思考の違いを
理解していただきました。

効き脳診断とは

人の脳は、大きく分けて、
左右で2つ、内側と外側で2つ、
計4つに分けることができます。

それぞれの機能を分けると

A:論理的、理性的

B:堅実的、計画的

C:感覚的、友好的

D:冒険的、想像的

と分けることができます。

「効き脳」とは、

人によって活用している
「場所」が違うということです。

これが、思考の違いに
なります。

つまり、人と人は違う、
ということです。

これらを理解して
いただいたうえで
行ったゲームで
問題を解いてもらう
ことにしました。

それぞれの効き脳の
強みを活かして、

協力して問題を解くことができるか?

これがテーマであり
正解に導く方法でもあります。

残念ながら、時間内に
解くことはできませんでした。

途中、「効き脳の〇〇が自分にはないから、
ここは難しい」

という意見が出ていたので、

学んだことを意識して
問題を解こうとされている
ことはわかりました。

でも、意識しながら
解くのは難しく

最後は、解きたい気持ちが
勝って、いつものやり方が
出てしまいます。

知っていることと
使える(できる)ことは
違います。

もちろん、今まで
無意識でやっていたことを
急に意識して、変えることは
できません。

「知っている」「できる」
変えるには、

無意識でも使えるように
なること。

すなわち
習慣化する、
ということです。

意識してやってきたことを
無意識でもできるようにするとは

行動経済学でいう

システム1(無意識の行動、判断)
の発動を抑え

システム2(意識的に行動、判断)
で考えさせるようにすることです。

仕事の現場では、
どうしてもうまくいった
行動を繰り返してしまいます。

新しいことを習慣に
することは難しいですが

今までやってきたことを
捨てて

新しいことを習慣化
することは
もっと難しいものです。

たとえば、

シニアやミドルシニア世代に
今一度戦力として
がんばってもらうには

会社として取り組ま
なければならないことは、
教育目的の研修ではありません。

個人としての学びなおし、
自己啓発は大切ですが

いかに、新しいことを
習慣として受け入れられるか、
だと思います。

それが大事だと、

座学で学んで知っていても

現状維持バイアスが
邪魔をします。

習慣化するためには

・目標設定

・振り返りとフィードバック

・評価

この繰り返しです。

習慣化するのも
習慣を断ち切るのも
残念ながら、というか
継続しかありません。

その仕組みをつくることが
大切です。

そこで、
広まってきているのが
上司と部下の1on1
という面談方法でも
あるのだと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

セミナーのご案内━━━━━━━□■

「評価制度の作り方」

習慣化するということで言えば、
どれだけの人が
日常の面談で
評価シートを
使っているでしょうか。

人事評価の点数を
伝える評価面談のときだけ、

という方も、いらっしゃると
思います。

評価シートの項目が
現状に合っていないから
使えないのかもしれません。

継続して使う仕組みが
うまく作れていないのかも
しれません。

評価シートの作り方は
書籍を読んだり
すでに会社にあるから
よく知っている方も多いと
思います。

でも、

わかっていても、

あるいは、

知っているからこそ

抜けているところがあります。

専門家にとっては
常識すぎて書籍に書いて
お伝えしていないことが
あります。

抜け落ちているけれど
大事なことをお伝えするのが
今回の評価制度の作り方の
セミナーです。

学んだことをより活かして
腑に落ちていただくために
ゲームも体験していただきます。
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