この組織で人をどう活かすか

第882号

いよいよWBC(ワールドベースボールクラッシック)
野球の世界一決定戦が始まります。

連日ニュースで大谷選手や
ダルビッシュ選手の動向が
取り上げられており、いやが上にも
盛り上がってきます。

サッカー日本代表の森保監督が
大会初戦の始球式を務めるのですが、
以前、森保監督と栗山監督の対談で、
栗山監督は森保監督にこんなことを
聞いていました。

「代表に入るか入らないかの
線上にいる選手を、感情の部分で
『こいつは入れてやりたい』
みたいなことはあるじゃないですか。
どうしていましたか」

森保監督の答えは、

「一番大切にしているのは
チームファーストという信念で
決めていくこと。
チームのために、が選手のために、
日本のためになると考えています」

まずはチーム(組織)なんですね。

春は異動の季節でもあります。


誰をどこに動かしてどう活かすか、
もちろん、これも大切だとは
思うのですが、その前に
その異動は組織のためになりますか。

この視点がまず第一だと思います。
————————————————————

もちろん、組織が
うまくいってないから、
人を動かしてよくしたいんだよ、

ということだと思いますが、

たとえば、素晴らしい経歴の
人が応募してくると採用したく
なりますが、

結果として、必ずしも、
自社に合うとは限らない、
という経験をされた経営者の方も
多いと思います。

同様に

組織を活性化したいと考えるとき、
人をどう配置するか、
というのは、難しいものです。

なぜなら、ひとつの部署で
結果を出したからといって、
違う部署でも結果を出して
くれるとは限りません。

人をどう活かすかと
考えるのでなく、

“この組織で”
どう活かすかと考えることが

一見、同じことのようですが、

“この組織で”

というのが大切だと思います。

組織づくりは
人材力×組織力×関係力だと
お伝えしています。

この3つの力を回しながら
どういう組織を設計するのか。

まずその設計のイメージが
あって、

そこに、
適所に適材をどう配置して
いくか

という順番だと思っています。

その人ひとりだけの
能力で考えるのでなく
全体のバランスがくずれない
ような組み合わせが必要です。

それは、4番バッターばかり
集めても、打線のつながりが
ないと勝てないというのと
同じだと思います。

塁を埋める選手
塁を進める選手
塁にたまった選手をホームに返す選手

それぞれの役割をこなす
選手がチームには必要で、
機能していることが
再現性のある強さになります。

仕事においても
リーダーの個性で
引っ張るのでなく

お互いの強みを活かし
活かされる組織が
人を活かす組織といえます。

具体的には
今の組織の人員の
強み、弱み、

弱みはすぐに挙げられますが
見ようと思わないと見えて
こない強みをまずは把握して、

その強みをどう活かすと
組織が活性化するのかと
考えることから始めることが
大切です。

強みや弱みがわかっていて、
初めて、

だれを異動させれば
本人も組織も活かすことができる。

ということになるのだと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。
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