強みを発揮、あなたの出番はきっとくる

第849号

普段お仕事を一緒にしている
人事部の方のご相談を聴く機会が
ありました。

彼女は、次のリーダー候補として
期待されています。

その彼女から、新しいプロジェクトに
自分が選ばれた理由がわからない。
役にたてない自分がふがいない。
申し訳ない。

というご相談をいただきました。

相手のことを知って、自分を知って、
見方を変えれば、
出番は必ず用意されているんです。

今日はそんなお話です。
————————————————–

選ばれた理由がわからないなら、
上司に聞いてみたら?

と、反射的には思ってしまいますが、

選ばれた理由がわかれば
悩みが解消するのであれば、
ご本人も上司に聞いてみたでしょう。

聞きにくいというほど、
上司とのコミュニケーションは
悪くありません。

新しいプロジェクトが
始まってからこれまでのなかで、
役に立った、と思えることを
聞いてみると、

全体会議では上手く話の
方向をまとめたり、
自分の強みを活かして
活躍できた、役にたてている
手ごたえがあったといいます。

ということは、

選ばれた理由というよりは、
どうしたら活躍できるのか。

活躍できないことが、
悩みなんだ

ということが、だんだん
わかってきました。

目まぐるしく状況が変化
する今の時代は、

会社の組織が同じ思考の
人だけでは、すべての状況に
対応するのは難しいものです。

互いの強みを活かした
チームづくりが必要だと
思います。

「効き脳」について
ブログでこれまでも
お伝えしていますが

あらためて簡単に説明すると

人の脳は、大きく分けて、
左右で2つ、内側と外側で2つ、
計4つに分けることができます。

それぞれの機能を分けると

A:論理的、理性的=理論派
B:堅実的、計画的=実務家
C:感覚的、友好的=人情派
D:冒険的、想像的=アイデアマン

この「効き脳」は、
人によって活用している
「場所」が違います。

Aか?Bか?Cか?Dか?
という感じです。

人によって使っている
「脳の場所」が違うので、
人と人は違う考え方をする
というわけです。

クリエイティブな仕事や
新しい仕事をするときなどは、
この4つのタイプをうまく活用
するとスムーズにいきます。

それをクリエイティブプロセス
と言います。

チームがうまく機能するには
次の(1)~(5)の順番に、
仕事を手渡していくことです。

(1)Dのアイデアマンがアイデアを出します
 ↓
(2)Aの理論派がアイデアを分析し定義します
 
(3)Cの人情派がアイデアをわかりやすく伝わるようにまとめます
 
(4)Dのアイデアマンが、全体の状況を確認して決断します
 
(5)Bの実務家が実行します

このようなプロセスを経て、
「仕組み」は作られていきます。

全員の「協働」は不可欠
ということです。

ひとりで効き脳のA~Dを均等に
持っていると最強かというと、
そうはなりません。

オールラウンダーより
スペシャリストが協働することで
より大きな効果が生まれると
いうものです。

ご相談いただいた方は
効き脳のAとBが強い傾向でした。

役にたてた、手ごたえがあったという
プロジェクトの最初の全体会議では
Dの強い人の、
話がいろいろな方向に展開しながら
出てくるアイデアを

彼女のAの効き脳で
うまくまとめて言語化し、

Cの強い人が
うまくかみ砕いて共有化してくれた
内容を

最終的に彼女のBの効き脳で、
スケジュールに落とし込みました。

AとBの効き脳(強み)を活かせたのです。

現在は、それぞれの企画案を
練る段階に入り、

人事の経験値が足りない分
企画案は先輩が担当し、
その精査する役割を担っている
現状においては、

なかなか強みを発揮できず、
最初のご相談にいたったわけです。

クリエイティブプロセスを
イメージしてください。

焦らなくても出番は来るのです。

人にはそれぞれ役割と出番があります。

今は先輩の出番というだけです。

そう言えば、と
彼女が思い出しました。

「あなたには、皆の意見が方々に
飛んでいくのをうまくまとめて
仕上げてほしい」

そう言われていたのです。

上司はちゃんと
人と人の違いを知り
彼女をわかったうえで
役割を伝えていました。

でも、伝えていても、
腹落ちしていなかった、
ということですね。

自分の強みを活かせない
という見方も

人それぞれの強みを知ることで
見方が変わります。

今は、先輩の強みを
活かす番だと、
彼女もわかったようです。

相手を知ることが
自分を知ることにも
なります。

これがわかっていれば、
自分の順番を次の人に
バトンを渡して

クリエイティブプロセス
することができます。

組織づくりで
人と人は違うということを
知ることが第一歩だと思うのは、

組織づくりのプロセスは
ここから回り始めるからです。

是非、機会があればこの効き脳を
やってみてください。
いつでもお声がけください。

お読みいただき、ありがとうございました。
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人事評価制度の作り方 11月17日(木)/12月21日(水)

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