やりながら身につけていく機会が増えれば成長のスピードが上がる

第822号

私が所属する人事評価制度づくりの
コミュニティでは、年に1回、

人事評価制度の実践事例を
経営者自ら、大会に参加する
経営者の前で発表する
「全国大会」を開催しています。

昨年に引き続きオンライン開催
ですが、私も久しぶりに参加
しました。

各社、売上が3倍とか
粗利1千万アップなんていう
成果をお話しされます。

導入してからの年数を
うかがうと、
皆さん5年とか10年とか。

まさに継続は力なり、です。

人を育てるのは時間がかかる
というのをあらためて実感します。

成果のスピードを上げていくには
人を育てながら、
仕組みも回していくことを
あらかじめ想定して作ることだと
思います。
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導入して10年という会社も
ここにきてようやく成果が出た、
ということではなくて、

少しずつうまくいくようになる
ことが増えていって、今があります。

そうでなければ、続けられません。

ビジョンづくりの支援でも感じる
ことですが、

今の段階で、10年後の会社の姿を
イメージすることは難しいものです。

同様に、現在の状況だけで
人事評価制度を作ると、

10年後には通用しない
可能性があります。

・運用定着のスピードを上げるか
・毎年見直しすることを想定して作るか

ということになります。

ずっと人事評価制度を
作る支援をしてきて思うのは

誰も人事評価制度を作りたいと
思って作っているわけではないと
いうことです。

嫌々作っている
ということではなくて、

作る目的があるから、
必要があるから、

作っています。

これ、仕組みづくり全般に
言えることです。

仕組みは、目的を達成するための
手段のひとつです。

ですから、

目的やありたい姿が
わかっていなければ
仕組みは作れません。

仕組み(ルール)ありき、では
ありませんね。

支援させていただくときは、
作る理由が明確にあることを
最初に確認しておくことが
重要だと思っています。

この仕組みを扱うのは人です。

仕組みを活かすも活かさないも
人しだい、

ということを忘れてはいけない
と思います。

そこで、

その仕組みを扱えるレベルの人を
育てることが必要になります。

成果を出すには

人材力×組織力(ルール)×関係力

この3つと取り組む順番が原則です。

じゃあ、やっぱり時間がかかるのは
しょうがないのか、
ということなのですが、

作る目的が明確であるなら
今いる社員のレベルに合った
仕組みを導入し、

人が育つタイミングで
人事評価制度もまた
進化させていけばよい
のだと思います。

つまり、継続して
人材力×組織力(ルール)×関係力を
回し続けるという
意志と実践が大切です。

社員90名の建設業の会社では、
上司も複数の現場を任され、
兼務の仕事も多いことから

評価シートの枚数を絞って
作るところからスタートしました。

今では現場だけでなく
部下の管理もしっかり
任せられるようになりました。

「まだ上司には無理だから」と
経営者が役割を抱え込むのでなく

段階的に任せていったことも
良かったと思います。

評価シートの枚数は
増えましたが

それを負担に感じる声は
上司から上がってきていません。

人はやりながら学んでいきます。

やりながら学んだことだから
身につきます。

やりながら身につけていく
機会が増えれば、

自らの”気づき”
成長のスピードを上げる
ことができます。

そんな、気づきを得る場を
増やすことも、
私の人事評価制度の運用支援の
仕事として、取り組んでいます。

お読みいただき、ありがとうございました。

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