合意できなくても理解はできる

第758号

「わかる人だけがわかって
くれればよい」と、
おっしゃる方がいます。

確かに人と人は違うので、

そうそう、わかりあえる
わけではありません。

だから、それを踏まえての、

「わかる人だけわかってくれれば」

ということならよいのですが、

そうではないなら、

合意は難しいかもしれませんが、
お互いの立場を理解しあうことは
できます。

そして、ビジョン、ミッションに
共感している集合体が組織で
あると考えれば、

理解し合った先に必ず合意
ポイントはあるんだと
思います。

今日はそんなお話です。
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経営者の方とお話していても、

「社員にわかってもらわなく
てもしょうがない」

という言葉を聞くことがあります。

たいていは、社員のことで
思い、悩み、しているのですが

ときに非情な判断をすることも
必要となり、そんなとき、
こういう言葉が出てきます。

確かに、
わかってもらう=合意というなら、

立場の違いがあるので、
難しいものがあるでしょう。

でも、合意はできなくても
立場を超えて、理解はできる
ものだと思うんです。

「これまでも一生懸命説明
してきたけど、だめだったよ」

って、思う方もおられる
でしょう。

残念ながら、説明したから
伝わるとは限りません。

一生懸命話しても、

それと伝わり方は
イコールではありません。

関係性が出来ていなければ
むしろ逆効果にもなります。

大事なことは、そもそも
伝わっていること前提で
考えてはだめだ、
ということです。

コミュニケーションは
意味を共有することです。

まずは、共有しなければ
始まりません。

どうすればよいでしょうか。

まずは聴いてもらうことです。

それには

相手の気持ちや立場、
考え方(価値観)を知るために
まずはこちらが「聴く」
ことから、です。

たとえば、

まるを書いてくださいと言っても

大きな〇を書く人も

小さな〇を書く人もいます。

丸という漢字を書く人だって
いるでしょう。

どうしてそんな端に

書くのだろう

と、思うことだってあります。

自分なら、

「どうしてそうするの?」
って思えることでも

それがその人にとっての
日常です。

そんなことは、きっと
みなさん、知っている
ことなんだと思いますが、

自分が書く〇と
人が書く〇は
違うということを

どうしても忘れがちです。

だから、やはり最初に

聴いて、知ることから
なんだと思います。

そうすると、
聴いてもらうことの有難さ
うれしさを感じた人は

そこではじめて、人の話を
聴く大切さに気がつきます。

マナーとしてではない
聴く姿勢は、

こういうことから
出来てくるんだと思います。

こういう準備のうえに
意味を共有し、理解しあえる
状況が作られます。

そして、組織のビジョンや
ミッションを共有できれば

その先には必ず合意ポイントは
見つけられると思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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