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第733号
先週の朝ドラのテーマは
「相手を知れば怖くない」でした。
気象予報士として朝の番組に関わっている
主人公は、台風が来ていることから、
水の怖さを視聴者に伝えなくては、
と焦り、水の事故対策ばかりを伝えようと
してしまいます。
上司から、自然は怖いだけではないことも
伝えてもらえないか、と諭され、結局自分は
誰かが危険な目に遭うことを怖がりすぎて
いたと気づく、というものでした。
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怖いというと語弊があるかもしれませんが、
人事労務関係はリスクヘッジとか
問題解決の意識が強いものです。
私も、リスクヘッジのために
就業規則を作りませんか。とか
その規定では、穴がありすぎます。
などという言い方で、お客様に
問題を事前に防ぐために作ることを
以前はよくお伝えしていました。
何かあったときの「どうしよう」を
避けるために、規程をより細かく
詳細に作ろうというものです。
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でも、会社も満足していただける
規程を作っても、問題はくりかえ
されます。
目の前で起こっていることは
氷山の一角です。
だから海の下にあって
見えない部分の
なんでそういう事態が繰り返されるのか?
このパターンを知って、
構造を変えないと
問題はなくなりません。
ルールには2つあって
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2021/08/1879779_srule-300x225.jpg)
〇ルールありきで、絶対に守らなければならないルール
〇目的を明確にしてから最後にルールに落とし込むもの
絶対に守らなければならないルールの
代表のひとつが就業規則で、
服務規律などが、わかりやすい例です。
目的を明確にしてから最後にルールに
落とし込むものの代表は評価制度です。
ですから、リスクヘッジのルールを
作ること自体は間違っていません。
では、それだけでは、
会社の問題は防げません。
なんでそういう事態が繰り返されるのか?
この答えは就業規則にはありません。
就業規則は、
絶対に守らなければならないルールを
明確化したに過ぎません。
ルールで人はコントロールできません。
起こる問題を抑止するのは
正直難しいです。
ドラッガーが「チェンジ・リーダーの条件」
のなかで
『第一にマネジメントとは人間に関わることである』
と言っています。
結局のところ、
普段からの「対話」が出来ているかどうか
なのだと思います。
対話の重要性はわかっていても、
ルールは万能、と思いがちです。
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ルールは、確かに会社の共通言語です。
ルールを「知らなかった」
ということがないように
明確にしておくことは
社員にとっても安心材料で
大事なことです。
だからといって、ルールが対話の
代わりになってはくれません。
「そこに書いてあるでしょ」
では、対話にはなっていません。
まず最初に、対話を通じて
お互いを知っていればこそ、
この共通言語が活きてくるのだと
思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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