弱みは強みになりません

第723号

強みというと、どんなことを
思い浮かべるでしょう。

研修のなかで、
過去1か月間を振り返り

「褒めた」言葉と
「叱った」言葉を
書き出してみてください。

と言うと、

叱った言葉のほうが多い、
という結果になります。

これは、いかに
褒めたいところ(強み)より
叱るところ(弱み)を
見ているということでも
あります。

残念ながら
弱みは強みにはなりません。

強みは

才能×(知識又は知見+技術)です。

知識や技術は後天的なものですが
才能は先天的なものです。

よって、知識・技術が
同じだった場合

才能が高い人の強みの方が
大きい。

ということになります。

掛け算ですから、なおさらです。

だから、効率からいっても

まずは、強みを伸ばして
いきましょう。

とお話しています。

でも、

それって、ほんとに
弱みでしょうか?

ということもあります。


弱みのように見えていても
やり方の順番が悪いだけで

ホントは強みが眠っている
だけかもしれません。

実は強みに見えていたのが

案外、知識又は知見+技術に
頼ったものが

そう見えているだけで、
弱みだったりもします。

山をどちら側から登るかで
見える景色が違う、

ということです。

強みと弱みは
コインの表と裏です。

結局、どう活かすか、
しだいです。

「褒めた」言葉と
「叱った」言葉を書き出して
みてください。

という、さきほどの研修。

チームビルディングを
学ぶ以前は、

褒めてあげられることを
意識して、見つけるように
してください。

と話していました。

暗に

出来ていないこと、

叱りたいことが目に入って
きても

見ないようにしてください。

と、言っていたように思います。

でも、見ないようにと
言えば言うほど、目に入る
ものです。

今は、

褒めてあげられることを
意識して見つけるように
してください。

これは変わりませんが、

いつもは叱りたくなるような
弱みをみつけても、

この裏(表)は何だろう、

それは活かせているだろうか

と考えてみるようにと
お話しています。

かえって難しそうですか?

でも、強みが何かを
わかっていれば

どうせ意識するなら
見ないようにするより

この弱みの裏(表)は
何だろう、

と考えるほうがポジティブです。

もちろん、

ポカミスが多い

手間取って周りに
迷惑かける

というようなものを

そのままにしておいてよい、
ということではありません。

ひととおりのことが
できるようになる
という「教育」的見地から。

人手が足りないのだから
最低限は出来てもらわないと
というような場合の

「マネジメント」として
指導は必要です。

最後に
出典:「ストレングス・リーダーシップ
―さあ、リーダーの才能に目覚めよう」

最も有能なリーダーは常に強みに
投資している

という項目で、
こんな調査結果を載せています。

———————————————————-

経営陣が従業員ひとりひとりの

強みに注目できていないとき

従業員が仕事に熱意を抱く確率9%

経営陣が従業員の強みに注目すると

確率は73%に飛躍的に上がる。

(10ページより)

———————————————————–

9%が73%に上昇

この差は8倍です。

強みに投資する価値、あります。

組織の成果を出す方法として
お伝えしている

人材力×組織力×関係力

強みを活かすことは

もちろん、

人を活かすこと
人材力です。

お読みいただき、ありがとうございました。

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