評価の会議は評価を決めるだけではありません

第724号

評価を決める会議で
よく頭を悩ませるのが
5段階評価の3です。

いわゆる普通と呼ばれる
ものです。

「よくできている」と
「できていない」の間のこと

というのが一般的に
言われていることです。

『可もなく不可もなく』
と言われたりもします。

判断できずに3という
評価が多くなると

評価者エラーのなかの
「中心化傾向」と
呼ばれたりします。

一方で

普通というのは

普通にできる=当たり前にできる
と、解釈する場合もあります。

5段階評価の
真ん中というのは
同じでも、

当たり前にできるという
意味は

どんな状況でも
普段通りにできる

=100%のパフォーマンスが
できる

と、とらえて

「3」とは100点、と、
読み替えて使っている
場合もあります。

普通が100点?

違和感ある方もいるで
しょうが、

結論から言えば

他社と比較する
わけではないので、

5段階評価の3を
どう定義するのかは
各社各様で構いません。

問題は、社内で
評価の点数の整合性が
とれているか、です。

専門家に指導してもらいながら
作る場合であっても

専門家が伝えられるのは
5段階で決めるのであれば

私の場合

・できない

・少しできている

・できている

・よくできている

・教えられるくらい身についている

という区分が妥当です。

というところまでが
伝えられることです。

5段階の実際の
具体的定義を決めるのは
会社しかできません。

評価しやすいようにと
3段階や4段階へ
仕組みを変えても

評価者エラーは
なくなりません。

結局、ひとつひとつの行動を
取り上げて、評価者同士で
これは2、これは3、これは4と、
判断していくしかありません。

それぞれのものの見方が
違うので、

最初は5段階の点数(基準)の
とらえ方に差がありますが、

会議で対話して決定して、
互いの関係性を深めて
いくなかで、

あらたな意味づけが
生まれていきます。

評価を決定する会議は
それだけのためでなく、

対話によって、
共通理解を深められれば

組織のなかの
信頼感を高める
ことに寄与します。

最初は時間と労力という
コストはかかりますが

ここに、みんなが集まって
行う意味があります。

そして、

あなたの見方でも

私の見方でもない

私たちの見方(評価)を
手に入れることができます。

お読みいただき、ありがとうございました。

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