![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/05/リーダー2-612x400.jpg)
第465号
7月21日この夏、高校野球最大の注目選手
である大船渡高校の佐々木朗希投手が
シード校の盛岡四高を相手に延長12回を
投げ切り21奪三振、2失点完投。
打っても決勝のツーランホームラン
という離れ業をやってのけました。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2019/03/c89bb2a9705d61b3c42c6681ed87edef-300x225.png)
ただ、その球数は194球にまで達し、
翌日の久慈高戦に先発するか、
注目されていました。
22日、先発メンバーには佐々木投手の
名前はなく、ブルペンで投げることなく
エース抜きの戦力で、大船渡高校は
勝利しました。
甲子園の時期になると投手の登板過多が
問題視されるものの、昨年も、秋田大会の
初戦から甲子園の準決勝までの10試合を
一人で投げ抜いた吉田輝星投手の活躍に
かき消され、なかなか登板過多が改善
される方向には進んでいないように
見えていました。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/08/745b873489203317df7d89b9baf66a66-300x200.jpg)
ところが、一人のエースに頼らずに
複数の投手で戦うという風潮は確実に
広がっているといいます。その一例が
大エース佐々木投手を温存した
大船渡高校です。
これは、指導者である国保監督の
覚悟の表れにほかなりません。
傍から見れば、甲子園に行きたければ
絶対的エースに連投してもらいたいと
思うものです。
佐々木投手も
「精いっぱいのプレーをしていた仲間を信頼して声援を送っていました。(同点になったときは)負けてしまうかもしれないと思いましたが、一緒にプレーしてきた仲間が一生懸命やった結果。どうなっても悔いはないと思っていました」
と言い切っています。
160キロの球を投げるエースがいれば、
ワンマンチームとなりそうですが、
そうならないように監督は意識したと言います。
エースを活かしつつ、他の選手も同様に
その強みを活かそうとしている国保監督の
采配を甲子園でも見てみたいものです。
覚悟に勝る決断なし
これは野村克也氏の言葉です。
覚悟をするから決断できるとも言えます。
覚悟をしないで決断すると、周りの空気に
押されて、契約解除を撤回するという
どこかの企業のような迷走をしてしまいます。
経営者にうかがうと、
会社を興し、ここで借金して、
事業を大きくするかどうするか決める。
確かにこれも大きな決断と覚悟がいるけれど、
初めて正社員を雇ったとき
社員に辞めてもらうとき
新卒を初めて採用したとき
人に関する決断は同じくらい
いやそれ以上の覚悟が必要だった
とおっしゃいます。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/04/新入社員-300x211.png)
人づくり、組織づくりは、まさに改革です。
当然、それに臨む覚悟が必要です。
どんなコンサルタントも
経営者に変わって困難に立ち向かう
覚悟はできません。
その困難に打ち克てるかどうかは
経営者しだいです。
ゆえに、経営者は孤独だと言われるのですが、
では、どうやって覚悟しているのでしょうか。
やるか、やらないか
自分で選択[決断]することです。
選択の根拠は
”目的は何か?” です。
大船渡高校は
エースで勝つのではなく
チームの力で勝つ
ただ勝てばいいというのではなく
どう勝つか、という勝ち方に拘ります。
甲子園に出場叶ったら、それでも
この投手起用法が貫けるのか。
俄然、佐々木投手とともに
監督の采配が楽しみです。
岩手の甲子園出場高が決まるのは
7月25日です。
お読みいただき、ありがとうございました。
このブログを編集して、
メルマガを平日毎日お届けしています。
ご希望の方は、 下記フォームより
ご登録ください。
![メルマガ申し込み](http://suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/06/content_106.png)