![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/11/14061f5fa6e03fdb6a087c04ffd397b5-640x400.jpg)
第463号
昨夜の雨上がり決死隊の宮迫さんと
ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんの
記者会見で、吉本興業ホールディングス
社長の「俺にはお前ら全員クビにする力がある」
等の発言の波紋が広がっています。
この発言は、明確な判断基準がない
とはいえ、やっぱりパワハラにあたる
でしょう。
芸人は雇用関係にある労働者ではありませんが、
立場は会社と対等というわけではありません。
ダウンタウンの松本さんが会社の発言に対して
『芸人いてのあんたたちでしょ』という言葉を
発しなければならないということは、
現状はそうではない、ということの
表れでもあります。
パワハラは、どこからが指導で
どこからがパワハラなのか
線引きが難しいと言われていますが、
定義はあります。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/06/強弱をつける-300x200.jpg)
職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、
職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。「厚生労働省」明るい職場の応援団より
https://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/foundation/definition/about
書かれているように
職場での優位性を背景として、
業務の適正な範囲を超えて
苦痛を与えてはなりません。
やったことはやったこととして
罰せられるべきだとしても
それは人を人として扱わなくてもよい、
ということではありません。
人と事はわけなければなりません。
これまでも何度か取りあげてきた
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/06/自分の小さな「箱」から脱出する方法-212x300.jpg)
この書籍で有名な
アービンジャー・インスティチュートは
「人を物として見る」状態
すなわち「箱の中にいる」
と、本書の中で指摘しています。
えらそうに言っていますが
上から目線もパワハラのひとつと考えるなら
私のような社外専門家も
気をつけなければなりません。
上から目線:goo辞書によると
俗に、上の立場の者が下の者に対して示す言動。
人に対して露骨に見下した態度を取ること。
そもそも経営者と上下関係でなく、
対等であるはずなのに
寄り添うのでなく
つい自分のやり方を
押しつけていないだろうかと
思います。
自分が箱に入ってしまって
自分が問題であることに気がつかない状態
であるばかりでなく
経営者には、被害者意識を持たせてしまって
いるかもしれません。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/04/申し訳ない-300x225.jpg)
正しいことは何か、ということを
経営者が“今”求めていること
とは限りません。
痛いところを突くなぁならまだしも
辛いと思わせてしまってはいない
だろうかと考えてしまいます。
そもそも経営者を指導できるような
専門家は一握りの高名な人だけです。
キャッシュフローコーチの役割のひとつに
経営者の意思決定の判断基準や根拠を
裏付けすることで、実践を後押しする。
というのがあります。
クライアントが納得の意思決定ができるように
支援することが仕事です。
その先には、経営者が依存することなく
課題を解決できるようになること。
があります。
「なんでもパワハラだと言われたら指導ができない」
という上司の方の声を聞くことがあります。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2019/02/adf40fb044dc7223f6a77290b1efd5cd-300x257.png)
そんなときは、その指導は
それで部下が自分で考え、
依存しないようになりますか?
と自問していただきたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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