リーダーとしての役割

第382号

2018年邦画興行収入トップのコードブルーを
遅まきながら家で見ました。

最初の放送が2008年ですから、
映画公開時、10年の集大成という感じで
宣伝していたと思います。

確かに知ってるエピソードが盛りだくさんで、
安心して見ていられました。

コードブルーで描かれるのは

「リアルな医療・災害現場」
「患者とそれに接する人々が織りなす感動の人間ドラマ」
「主人公たち5人の成長物語と絆」
劇場版コードブルー公式サイトより
https://www.toho.co.jp/movie/lineup/codeblue.html

フライトドクター研修医[フェロー]4人と看護師の5人を
主人公とした青春群像劇です。

テレビでシーズン1が放送された2008年当時は
医龍やチームバチスタという医療ものがヒットしていて、

それよりさかのぼる『救命病棟24時』
という作品からの系譜上にあって、
医療ものに強い脚本家がコードブルーを
書いていたということもあり、医療を題材とした
若者の“成長もの”として新鮮でした。

2017年の第3シーズンでは
脚本家が変わったせいか、
時代の流れか、医療より人間ドラマに
比重が移っていたように感じます。

あらたな新人が入ってきて、
指導する立場になった主人公たちが、

チームを束ねるマネジメントの難しさ、
決断力、家族をもつこと
部下への接し方などで悩む、

とりわけ新垣結衣扮する白石先生の姿に
もどかしくもあり共感もしながら見ていました。

「主人公たち5人の成長物語と絆」という視点は
より重要なテーマとして、映画に引き継がれていました。

映画版でも、
「リアルな医療・災害現場」
「患者とそれに接する人々が織りなす感動の人間ドラマ」
「主人公たち5人の成長物語と絆」

このテーマに沿ったエピソードが
ちりばめられてはいますが、

やはり一番言いたいことは
『主人公たち5人の成長物語と絆』

これなんだろうなぁと感じます。

終盤の白石先生が独白部分で

言葉は想いの半分も伝わらない。
言葉という道具はあいまいで、
そのうえ、使いこなすのが難しいから。
それでも伝え続ける。

関係性の難しさと、信じて言葉にし続ける覚悟を
語るなかに、リーダーとしての”成長”を感じさせます。

テレビシーズン1,2で登場していた
救命センター初代部長の田所先生が
主人公達の成長を喜び、励ましの言葉を
送ったハガキの内容にもリーダー像が
浮かび上がります。

田所先生は白石先生へのハガキに

あの頼りなかった白石先生がリーダーになったと聞きました。あの頃からは想像もつきません。ごめんなさい。でもむしろ今は納得しています。あなたには支えてくれる仲間がいます。きっとそれはあなたの人柄ゆえです。人はそれを人望だといいます。大切にしてください。あなたの何よりの財産です。

と綴られています。

これはまさに現代のリーダー像のあるべきひとつの姿です。

 

田所先生は人望という表現をしていますが、
これと同じようなことが

「サーバントリーダーシップ入門」の中にこう書かれています。

https://www.amazon.co.jp/dp/476126473X/

周囲から信頼を得て、結果として、
主体的に協力してもらえる状況を
作り出すのが ” サーバント・リーダー ” です。

決してコントロールやカリスマ性があることが
リーダーではありません。

「サーバントリーダーシップ」の定義は

「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、
その後相手を導くものである」
というものです。

ゴールを示した上で、メンバー自身の
考え方ややり方に任せて、目標実現を
サポートする。
という考え方です。

「俺についてこい!」のリーダー像に対して
『任せる』というリーダー像です。

 

災害現場では、白石先生はたびたび
「ここは任せた」と言って次の現場に
向かっていました。

例えて言うなら

つねに、より高い技術を目指す藍沢先生から
PTSDを発症して、ヘリに乗ることが
できなくなってしまったフェローまで、

皆がリーダーシップを発揮しながら、
好き勝手な方向に進んでしまわないよう

上司としては、部下が
目標、目的を逸脱していないか
管理しながらリーダーシップの発揮を
促進するよう支援するマネジメントの役割
を果たすことが求められます。

白石先生、がんばっていたんですね。
田所先生のハガキでも、
白石先生がリーダーということに
「今は納得です」と書かれています。

リーダーとは
「先頭を走る人」「決断する人」です。

でも、こうも言えるのではないでしょうか。

『何のためにそれをするのか』
という目的意識

『そのために何をしたらいいのか』
という目標意識

『どういう役割を果たせばいいのか』
という役割意識

これらが明確になり、共有されることによって、
チームはひとつになって取り組むことができます。

このことを伝えるのは
” リーダーとしての役割 ” です。

言い換えると、
これを果たせる人がリーダー
とも言えます。

この主人公達の10年後、
40歳代はどうなっているのでしょう。
リーダー像もまた変わっているのでしょうか。
見てみたいものです。

お読みいただき、ありがとうございました。

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