評価制度の意義と目標

第246号

今は予約録画をしなくても、
無料でテレビドラマを見れる便利な時代です。

 

下町ロケット、今回は宇宙編から
農業編に舞台が変わって
地味ではあるのですが、
やっぱり良いことを言っています。

冒頭10分くらいで出てきた言葉が「意義」

佃社長は社員を集めて、
エンジンとトランスミッションの両方を
帝国重工から依頼され、それを引き受ける
理由を「意義があるから」と言います。

農業を救いたいという思いです。

ギアゴーストと戦って勝つことが目標ではない
と言います。

 

そしてドラマ最後の10分間

ここでは農家を営む殿村親子の前で
商売のために無人農業ロボットを完成
させたいことは否定しないが、
何より「意義」があるからやるんだと
佃社長は殿村さんのお父さんに語ります。

意義とは、農業を救いたいからだと。

 

結局、迷ってもいいけれど、
ブレてはいけないのだということです。

ブレなければ、道は開けるとも言えます。


冒頭と終了間際に「意義」という言葉が使われ
「農業を救いたい」という信念が同じように語られるのは
作り手の思いが伝わります。

とくに、このような新規プロジェクトを
始めるときに必要なことは、

意義=なんのためにやるのか?
目標=ゴールは何か?に、

これに、ほかなりません。

 

人事制度、これは仕組みです。

何のために作るのか?
ゴールは何か?

ここを先に決めないと、どんなに
りっぱなものを作っても、
自社では運用できません。

人事制度を作る意義、
社長から社員さんに説明してくださいね。

 

人事制度を作ったら、
その運用は各部署の上司に
委ねられます。

佃製作所でも
島津さんを役員待遇に迎え、
現チームリーダーの軽部さんとの
関係性がどうなるかと思いましたが、

島津さんは部品の検証を
軽部さんに任せて口出ししません。

工程がおくれていると報告を受けても、
待つしかないでしょという姿勢を貫きます。

リーダーのブレない覚悟です。

結果、想像以上の検証結果を
軽部さんが出して、任せてよかった
という最高のほめ言葉を投げかけます。

任せることは信用しているということ。

中小企業では、ほぼ社長以外は
みな横一線というのが実際の組織であって、
部下と上司という認識を持たないまま、
新たに上司に任命される人も多いものです。

上司としての意識を持ってもらうためにも、
人事制度を作る意義、
目指す目標を、是非、
上司に任命するときに伝えて
あげてほしいものです。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

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