組織のルール化

第303号

大手コンビニ、飲食店のアルバイトの
不適切なSNSへの投稿が話題になっています。

ちょっとした仲間内での投稿のつもりが、
流出してしまって拡散している状況です。

仲間内では笑える許容範囲であった
のかもしれませんが、それは一般的には、
とうてい、ふざけていた、ではすまされないこと、
ということに気づかず、大きな問題に
なってしまいました。

ふと「自律」という言葉が頭に浮かびます。

自律とは  インターネットの大辞林によると

他からの支配や助力を受けず、
自分の行動を自分の立てた規律に従って
正しく規制すること。

損害賠償というところまでいってしまう前に、
組織は、従順に従うだけのルールではない、
新しいルールとの関係性を築くこと、
あるいは築ける自律した人間を育てることが
必要なんだと考えます。

 

今、「働き方改革」の流れもあって、
生産性を上げるためには、
チームワークが必要だと
言われています。

オリンピック、ワールドカップと
ここのところ、国を代表して戦う日本人を
観る機会が続くなかで、
日本人はチームワークが得意だと
思っていました。

実はそんなことはないようです。

『残業の9割はいらない』という本の中で、

https://www.amazon.co.jp/dp/4334043615/

同志社大学政策の太田肇教授が書いた
『なぜ日本企業は勝てなくなったのか』の中に出てくる
「同室なチームワーク」「異質はチームワーク」を
紹介していました。

日本人が得意としてきたのは、同じような知識や技術、価値観を備えた人たちによる「同質なチームワーク」でした。これはつまり「自分を殺して」とか「一丸となって」といった言葉に象徴されるチームワークです。

けれども、今、求められているのは、専門領域の異なる多様なメンバーが、一人ひとりの比較優位な能力と個性を発揮してチームの目標達成に貢献する「異質なチームワーク」です。

画期的なイノベーションはこうしたチームワークから生まれる可能性が高いにもかかわらず、日本人はこれが苦手です。

どうしても、組織の中に個人が埋没(同化)してしまいます。

 

ブログで何度となく
「人と人は違う」

「個人の強みや長所を最大限に活かす」

チームビルディングのお話をしてきました。

 

苦手だから、まず意識して行動を変えていく
ことから始めないと、異質のチームワーク、
すなわちチームビルディングはできません。

 

チームビルディングは
人材力×組織力×関係性の3要素からなります。

人それぞれの長所、強みを持つ人たちが
一つの目標、目的に向かって、
どういうルールで話し合うか、
どんな価値観の元で会話をしていくか

チームづくりにはルールも勿論必要です。

 

ただし、なぜこのルールが必要なのか?
ここを考えることを忘れてはいけません。

 

ルール=守ること

ではなく、その前に、

このルールができた背景、本質を考えて

その後に、

ルールの言語化、可視化があって

最後に守るという順番です。

つまり、ルールは組織作りの
最後に行う、ということです。

 

その前提としての人材力は

自分で物事を考えたり

判断することを避けずに

問題がおこっても、

自分はルールに従っただけだ

なんてことを言わない

「自律性をもった人」

なることです。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

 

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