部下を育てる ” 信頼とは任せること ”

第132号

お盆前に引っ越していかれた大家さんから
丁寧な転居ハガキ

大家さんの後を引き継いでマンションを管理してくださる
お嫁さんから、お姑さんの引っ越しを告げるハガキ

相次いで届きました。
こういう丁寧なご対応、うれしいし、安心できます。

” 袖振り合うも多生の縁 ” という言葉があります。

ネット辞書によると、

知らない人とたまたま道で袖が触れ合うようなちょっとしたことも、前世からの深い因縁であるということ。

大家さんとはそういう距離間でした。

ご高齢で、ご主人がなくなられて8年
ひとり住まいをしてこられたのですが、
そろそろ一人で暮らしているのは、
ご親族にすると心配で、このたびお嬢さんの
そばで暮すことになり引っ越しをされました。

私にとっては、お隣りさんで、大家さん。

道ですれ違うときにあいさつしたり、
水廻りやら何やら、部屋に不具合が発生したら、
大家さんに電話して、業者さんに修理してもらうことを
承認いただいたり。

いわゆるご近所づきあいのまねごとを
経験させていただいたのも、大家さんのおかげです。

引っ越しされた後は、なんだか寂しいというか、
不安というか。

もう80歳は越えていたであろう方を、
どこかで頼りにしていたんですね。

私が引っ越してきたとき、ご親族から
「お隣に住んでいただき安心です」と、
仲介業者さんを通じて聞いてから、
なんとなく責任というか、気にしていました。

新聞がたまっていれば、
お元気なのかしらと心配になったり。

道でばったり会って、一緒に帰ったり。

私自身が人にやさしくなれる数少ない時間でした。

こうしてお葉書までいただくと、
頼ってばかりの気がしていた私ですが
少しは信頼していただけていたのかな
とも思います。

 

経営者さんと話していると、
「まだ今任せても混乱するだろうから、
任せるのは少し先にしようと思う。」

というような言葉を聞くことがあります。

ご本人は言葉の通り、
優しさから ” まだ任せられない ”
とおっしゃっているのでしょうが、
つきつめると、” 信頼はまだできないな ” ってこと。

単に任せる決断ができない
ということでなく、

本当にまだその責務を果たすに至らないから
信頼できないというなら、

育つように仕向けないと。

この経営者ご自身も後継者で、
任せられたときの重圧を覚えているので、
実感として「まだ無理だろう」
ということなのかもしれません。

でも、任せないと育たないというのも事実。
ご自身も経験済みのはず。

◆何が信頼できない要因なのでしょうか?

経営者さんとしては、
最後まで投げださずやれるかどうかが
不安なんだそうです。

◆何ができれば(イメージできれば)信頼できますか?

最後まで投げださなければ(そのようにイメージできれば)
任せて信頼できます。

これまでに、その部下の方が投げ出したことが
あったようです。
こういう時の印象ってなかなか尾を引きますよね。

” 任せてやらせてみよう ” という信頼がないと始まりません。

インターネットの辞書によると

『信用』:信じて用いること
『信頼』:信じてたよること。たよりにできるとして信ずること

その業務をやらせたことがなくても、
同様な事案に対して、ちゃんと成果を出した、
実績がある、ということだと、

やってくれそうだ、というイメージができて、
任せられる(信用できる)になります。

過去の成果、実績は、現在の  ”信用 ” になります。

言い換えると、

過去の『信用』できる事実が
これから先について『信頼』できる
という判断の根拠になるのだとも言えます。

では、過去の実績や信用にあたる
経験値がない場合はどうでしょう。
たとえば、抜擢人事とかがそれに該当しますね。

日頃の『姿勢』だと思います。

がんばっているとかの精神論ではなく、
『心構え』『態度』です。

これは、総務、人事の経験がなかった私が
開業してこの15年やってこれたのは、

私の“ 姿勢 ” が
「やってくれそう」
「最後まで一緒に考えてくれそう」
という お客様の ” 信頼 ” につながった
という実感があります。

それでもやはり躊躇する場合は、

どこまでの ” 権限 ” と ” 範囲 ” を任せるかを
区切るところから始めてみましょう。

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

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