優秀な人の行動を”パクる”のではなく”真似る”

第429号

今日現在、パリーグ首位は0.5ゲーム差という僅差
ではありますが、楽天イーグルスです。

シーズン開幕前、ブログで楽天の平石新監督について
書きました。

当たり前のことが当たり前にできるようになること

そのときには、まさかこの時点で、
首位を走っているとは思ってもいませんでした。

“名選手名監督にあらず”という言葉があります。

これはスポーツの世界でよく使われる表現です。

過去に実績をあげた人の場合、
自分のやり方が絶対と思い込む傾向
にあるので、自然とそのやり方を
押し付けようとして、かえって逆効果に
なってしまうことがあります。

自分のやり方が絶対だと思ってしまって、
指導する選手をつぶしかねないことを
指しています。

そのやり方、行動は、
たまたま自分には合ったやり方を
最上としてしまっている危険性があります。

中小企業を支援して作っている人事制度は
その階層の社員の中で優秀な社員を
モデルに作ります。

そして、優秀な社員がやっている行動を
モデルにして、その業務をやることで
優秀な人以外の人達も成果を出す

という考え方です。

優秀な人と同じことをするって、
それは優秀な人しかできないことじゃないのか?

例えるなら、長島さんのプレースタイルは
長島さんしかできない。ってことじゃないのか
っていう疑問です。

そもそも人と人は違うのだから、
同じようにやっても限界があるのではないか。

という意見もあります。

でもそれは、”真似る”ことと
”パクる”ことの違いだと思っています。

『パクる』は

webの三省堂大辞林によると
・商品や手形などをだまし取る、盗む
・他人のアイデアを自分のものとして発表する

『真似る』は

・行動・様子などが他の人や物と
同じになるようにする。模倣する。まねをする。

辞書の意味で比較すると
ちょっと差があるのか、
わかりづらいですが、

『パクる』はもともとが警察用語ですから、
悪用という、悪いイメージが強い気がします。

一方の『真似る』は、ヒントとか着想をいただいて
応用するというイメージでしょうか。

いったん自分の身体や頭を通過して[咀嚼して]
形にするのが真似るだと思います。

優秀とされる2割の人以外の人が、
ゼロから自分でやり方を探して、
形にしようとすると、無理が生じるし、
間違いなく時間がかかります。

既存のたたき台があるから改善したり
構成し直すことができる思考の人は
多いものです。

丸パクリのように一言一句、そのとおり真似して
自分で考えなくなるのは論外ですが

“参考にする”という視点を持ちつつ
限りなく”その通りにやってみる”=真似する

これを、やってみることは成果の出る
行動の近道です。

ここで気をつけたいのが
どこを真似るのか?です。

ポイントはどこなのか。

評価シート(成長支援シート)を
作成する立場の人は、その点を
見誤らないように設定することです。

そして、どうも違うみたいだな~って思ったら
見直しましょう。

お読みいただき、ありがとうございました。

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