強みも過ぎると弱みになる

第994号

前回ご紹介した効き脳診断は

人と人の違いを知るとともに 自分自身の強みを知る診断です。


診断後、「強みを活かす」こと
を意識してくださる方が多いの
は、ありがたいことです。

ただ、気を付けなければならな
いのは、

強みを意識しすぎると、自分の
強みに、足をすくわれてしまう
ことがあります。

強みをより伸ばすためには、弱み
を一定の基準まで底上げする
ことが大切です。
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日頃から研修で効き脳について
話したり、効き脳を意識している
私でも、というか、だからこそかも
しれませんが、

ついつい

「Bが高いから新しいアイデアは
思い浮かばない」
というように

Bだから、、、、、と自嘲気味に
使ってしまうことがあります。

たしかに効き脳は、

A:論理的、理性的=理論派
B:堅実的、計画的=実務家
C:感覚的、友好的=人情派
D:冒険的、想像的=アイデアマン

これら4つの思考特性があり、

私は
A:63 B:65 C:55 D:17
です。

Dの点数が低く、Bが高い私は、
ゼロから1を生み出すような
思考は苦手だと自覚しています。

ですから、Dの人の発想力は
すごい、という思いがあります。

点数の高低が良い、悪いでは
ないとわかっていても、やっぱり
うらやましく思ってしまうことが
あります。

その結果、私はBだから、とか
Dが低いからしょうがない、と、
つい、口にしてしまいます。

先天3割、後天7割とはいえ、
BとDの点数が入れ替わる
ということは、まずないでしょう。

じゃあ、新しいアイデアは
Dが高い人に任せて、

というのが賢明な考えのように
思いますが、

それは間違いではないのですが、

Dは低いままでよいかというと
そういうわけではありません。

じゃぁ、やっぱり
『弱みを強みに変える』という
言葉があるように、変える
必要があるのかというと、
それも少し違います。

たとえばCの高い人は自然に
人に寄りそうことができます。

ただ、この強みも過ぎれば
優柔不断にもなります。

ですから、優柔不断という弱み
を強みに変えるというのは、

そもそも弱みだと思っている
ものが本当は強みだった、

ということが多いのではないか
と思っています。

つまり、強みが過ぎれば
弱みになる、という言い方も
できるということです。

これを仲間の間では、
「強みでやらかしてしまう」
という表現をしています。

弱みを強みに変えるのでなく
あくまで強みを基準にして
より活かして成長するために
弱みの点数を少しでも
引き上げることで

全体のレベルを引き上げる
という考え方です。

効き脳診断は総合計200点
ですから、弱みの点数が
上がれば、そのぶん強みの
点数は下がりますが、

自分の目指すバランスに対し
ては、底上げされている、
と考えることができます。

私の場合、経営者の方と話す
機会が多いのですが、

一般的に創業社長はDが高いことが
多く、
Dの人に任せて、という
わけにはいきません。

私の強みである
A:論理的→社長の考えを現実的かどうか分析、検証する

C:感覚的、友好的→社長の考えを言語化してわかりやすく伝える

B:計画的→社長の考えを再現性あるものにするためにルールに落とし込む

これらの強みの精度を上げる
ためには、自分のなかのDを
意識することしかありません。

Dの思考の特長である

たとえば、
・直感的な判断
・コンセプトや全体像を示すこと

Dが得意とするこのような
アクションを意識してやって
みることです。

今より少しでもそういう
思考になれれば、

専門家として、
社長の意図を理解して読み取り
精度の高い提案が出来ること
になると思うからです。

弱みは強みにはなりませんが
強みを引き上げることはでき
ます。

組織の成果は
人材力×組織力×関係力です。

そこに、社員の成長は不可欠です。

そのためには、短期的に見れば、
強みを活かすことが効果的ですが

中長期的に見たとき
強みを発揮しながら成長し続ける
ために

”弱みを底上げする”という意識の
アプローチが重要です。

お読みいただきありがとうございました。

事務所HPのこちらのページで効き脳診断を紹介しています。

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