私はこの仕事に向いているでしょうか

第993号

最近、社員の方向けに効き脳診断を
受検していただき、その結果をお伝
えする研修を行う機会が増えています。

冒頭、今日の研修で何を得たいですか?
と質問すると、

「今の仕事に向いているかどうか知りたいです」

という答えが、返ってくることがあります。

効き脳診断は、結果がどうだから、
この仕事が向いている、向いていない
という判断はしません。

なぜなら、効き脳は一生変わらない
ものではないからです。

効き脳診断では、自分の強みを知る
ことで、本人だけでなく、他者を活かした
関わり方を知ることができます。

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ここであらためて効き脳について
お伝えすると

人の脳は、大きく分けて、
左右で2つ、内側と外側で2つ、
計4つに分けることができます。

それぞれの機能を分けると

A:論理的、理性的=理論派
B:堅実的、計画的=実務家
C:感覚的、友好的=人情派
D:冒険的、想像的=アイデアマン

Aか?Bか?Cか?Dか?

人によって活用している「場所」が違います。
https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2017/12/2017-09-28-20.53.49.png

“場所が違う”ということは、
即ち、“思考が違う”
ということになります。

この違いを
ABCDの象限
つまり、4つに分けて
数値化している診断で、
総合計は200点です。

診断結果例↓
https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2017/12/2017-09-28-20.54.10-300×292.png

数値化することで、
より人との違いや自分の思考特性を
実感することができます。

ただ、数値化すると
良い、悪い、
できている、できていない、
という判断をしてしまい
がちですが、

単に右利きか、左利きか
という違いと同じ程度のもの
です。

診断の基となるハーマン理論では
先天3割、後天7割と言われて
いることから、

例えば環境が変わって
使う象限が変わったりすると

どこかの点数が伸びれば、
下がる象限もある、という結果
になります。

よって、効き脳の結果をベースに
現状の自分を起点として

向く、向かないと、将来について
決めてしまうのでなく

むしろなりたい自分があるなら
将来の自分を起点にして
そこに向けて効果的な
アプローチをするために

現状とのギャップを埋める
ために、効き脳を活かす
という考え方です。

営業や接客業には確かに
Cが高い人が向いている
という傾向があります。

Cのもつ
感覚、友好脳という特性

具体的には豊かな感情表現や
他人を気遣う傾向というのは、
強みです。

それを活かしたアプローチの
スタイルを身に付けたいと思うなら

先天3割、後天7割ですから
Cが低い今の自分とのギャップを
意識して“行動を変えていけば”
埋めることができます。
(点数を上げていくことはできます)。

最初は上手くいきませんが、
やり続けることで

相手が受け取りやすいコミュニ
ケーションの取り方が身につき
ます。

ただ、Cを活かすというのは、
自分の強みを活かした一つ
のスタイルです。

相手が、Cが高い人の
コミュニケーションスタイルを
好むとは限りません。

理論派と言われる
Aが高い人は、

的確な事例や分析で説明
するというアプローチを
好みます。

よって、職種ごとに、最適な
効き脳はこれ、
というのがあるわけではあり
ません。

目指すところは、

自分の強みを知ったうえで、

相手のタイプによって、
相手が受け取りやすいような
コミュニケーションスタイルに
変えるアプローチをすることが
できることが大切です。

そのなかで、どうしても自分で
やるには苦手なことがあっても、
チームで成果を上げることが
目的であるなら、

それは得意な人に任せれば
よいことです。

自分の強みをあらかじめ知って
いるから、
相手とのギャップがわかります。

どういうギャップがあるか
わかれば、

好き嫌いの感情論にまでなって、
こじれてしまっていなければ、
埋めることができます。

職種に限ることでなく、
むしろ、上司の部下マネジメント
で考えてみると、

上司になって、誰かのマネジメント
スタイルを真似てやってみても、

自分の、あるいは相手の効き脳が
違えば、上手く部下に伝わるとは
限りません。

そもそも、
仕事をしていれば

コミュニケーションギャップが
生まれたり

仕事がうまく進んでいない
部下がいたり

マネジメントが上手く伝わって
いなかったり

ということがあるものです。

そのとき、効き脳(思考の特性)が
影響していると考えられれば

わかり合えないのは当然のこととして
受け止めることができ、

その前提にたって、

どうしたら、伝わるだろうと
相手の思考を起点に考えられる
ようになります。

人には得意なこともあれば
苦手なこともありますが、

“向いていないことは、出来ないこと”
ということではないと思います。

お読みいただきありがとうございました。

事務所HPのこちらのページでも効き脳診断を紹介しています。

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