自分の行動特性を知る

第926号

お盆にテレビを観ていると
サッカーの森保監督が、WBCの栗山前監督、
女子バレーの真鍋監督と対談をしていました。
ご覧になった方もおられるかもしれません。

ヤフーニュースでも取り上げられて
いたのが森保監督の言葉。

森保監督らしいと言えばそうなんですが

「言っていることが正しければ
自分らしく伝えた方がいいのかな」

という発言を聞いて、ちょっとハッと
しました。

それって「伝わる」ということを
目的として考えると、
ちょっと困りもんだなぁって
思ったからです。
————————————————-

森保監督、選手から、もっとキツく
言ってくれ

と言われるらしいのですが、

「成果と課題については選手たちに
ハッキリと伝えてきていたつもり
なので」
ということで、

対談ではこう言っています。

でも、それは自分の性格なので。きつく
言ったとしても優しく言ったとしても、
言っていることが正しければ自分らしく
伝えた方がいいのかなと思って、無理を
しないようにはしてます。


どうせ伝わるなら、自分らしく、
ということなんだと思うのですが、

「伝わる」ことが前提であれば
それでよいのですが、

伝えたからといって
伝わるものではない
ということです。

ヨーロッパで活躍する選手たちから
もっと強く言ってもらっても大丈夫
ですよ、

という 要望 がでているということは

伝わりづらい、ということを
暗に言っているということ
なんだと思います。

普段接している後継者社長にも
「自分はこういう性格なので
こういう伝え方しかできない」
とおっしゃる方がいます。

変えられない、ということを
おっしゃっているのかなぁ

と思うのですが、

これは、行動特性による
ものなので、変えられない
ものではありません。

私は普段、研修で、
参加者の方に
チェックリストを使って
診断してもらっています。

結果は自己採点ですぐに
数値化されて見ることが
できます。

どういうことを診断
しているのかというと、

『行動特性』には
3つの行動のタイプがあって、

・「自己表現性」

これが高い人とは、
自分の思ったことを口にして、
活発な表現を好みます。

・「自己主張性」

これが高い人とは、
自分の思ったことについて
相手に同意を求める人で
自説にこだわります。

・「柔軟性」

これが高い人とは、
自分と違う意見や考え方を
受け入れることです。
固執しない人です。

説明を読んで、ご自身を
あてはめてみていただくと、
いかがでしょうか。

ちなみに私は
「自己表現性」が低く
「自己主張性」は高い

そして、
「柔軟性」は低い

という結果です。

「自己表現性」と
「自己主張性」の違いを
よく聞かれるのですが、

事例で比べると、

「この水おいしいなぁ~」
と口に出すのが
「自己表現性」が高いと言い、

「この水おいしいよね!」
と同意を求めるのが
「自己主張性」が高いと
いいます。

そして、「柔軟性」が
低い私は、

一度決めた計画を変更
しなければならない、
となると、

それをなかなか受け入れられず、
高い人に比べて切り替えに
時間がかかります。

でも、効き脳診断の説明でも
お伝えしているように

”高いから”
”低いから”

ということが、
良い悪いではありません。

重要なことは、
自分は、

あるいは相手は、

高いのか
低いのかを
知っていることです。

そしてそれを意識
できるかどうかです。

コミュニケーションをとるとき
行動特性の3つの
それぞれについて

高い人と話すときは、
こちらも高めに、

低い人には
こちらも低くして
話さないと、

相手にはなかなか通じません。

自己主張や自己表現が
高い人は、

低い人が今どう思っているのか
見逃してしまいます。

それが、
「言ってくれないと
わからないじゃない」

という状況を引き起こして
しまいます。

でも、相手を変えることは
できません。

変えられるのは自分だけです。

できることは、

相手とバランス取れるように
相手の高さに合わせることを
意識することです。

自分の性格だから、と
言ってしまうと
そこで話は終わって
しまいます。

それは非常にもったいない
ことです。

自分のことを伝え
相手の話を聞くという
双方向が、
コミュニケーションです。

会議で
声の大きい人の意見が通ってしまう、
という表現をすることがあります。

この声の大きな人というのは
行動特性で言い換えれば
「自己表現性」「自己主張性」が
高いということだと思います。

自分で意識して低くしないうちは
周りの人は、発言できません。

言いたいことが言えない
状況になってしまいます。

言いたいことを言える
環境づくりのためにも

まずは、
自分の行動特性は
高いのか低いのか
自覚することから
始めてみることだと
思います。

お読みいただき、ありがとうございました。
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