上司と部下の「取引コスト」を下げる

第880号

個人的な体の不調の話で恐縮ですが、
現在、耳鳴りで耳鼻科に通院中です。

2月は、赤い斑点の蕁麻疹に始まって、
病気づくしでしたが、ここで困ったのが
さてどこの病院に診てもらおうか?

「かかりつけ医」が、いないもんですから。

ネットで見てもなかなか決められません。

時間ばかりかかってしまって、
私が最終的にとった方法は、
信頼できる人に聞いてみる。

ということでした。

なぁんだ、っていう感じですが。

こういう考え方って、身近な
仕事の場でも、やっています。

信頼できる人に聞いて
時間(コスト)を短縮。

これって、「取引コストを下げる」
ということですね。
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チームビルディング的思考でいうと
私の病気の蕁麻疹とか耳鳴りとか、
ひとつひとつの事象について対応
していたのでは、根本的な原因の
解消にはならないのですが

そうは言っても、そのままに
しておくことはできません。

ということで、今回、助言ほしいなぁ
と思って、

以前、医療機関にお勤めしていた
ことのある知り合いに、思い切って
たずねてみました。

教えていただいた病院が、
たまたま私もHPを見て、
気になっていたところだった
ので、思わずここだ、と
思ったものです。

ひとりで考えていれば、決め手が
なくて、うだうだ悩んでいただろう
ことが一瞬で決まりました。

HPだけではどこかで迷いが
ぬぐえなかったものが、

知り合いのおすすめとわかって
一気に信頼度が増したという
わけです。

信頼度が増せば、取引コストは
下がります。

こういう取引コストは
いたるところにあります。

たとえば、合い見積りをとったり

コンペで仕事の依頼先を
決めるというのも

取引コストがかかっています。

採用面接も2回は当たり前で、
3回あったりしますが、

少しでもよい人材を採用
したいので、応募者の能力を
見極めしようとするのですが、

最初から能力はなかなか
わかるものではないので、

結局のところ、
信頼できる人材かどうか、
見極めようとして、
時間をかけているのだと
思います。

これらはみな、信頼があれば
時間や手間暇かけなくてすむ
ことになります。

そうすれば、
取引コストは下がる、

言い換えると

時間が短縮されるぶん、
スピードが速まり

生産性が上がるということに
なります。

今、仕事を取り巻く環境の
スピードは速まり、

働き方改革で
生産性向上が言われています。

取引コストを下げることが
求められていると言っても
よいと思うのです。

実際の仕事の現場で
取引コストを下げるためには

仕事を「任せる」こと。

任せるという信頼を相手に
おけるかどうか、だと
私は思います。

よく仕事に求められるのは、
正確さかスピードか 
ということが言われます。

両方あるに越したことは
ないですが、

取引コストの話からすれば
ダブルチェックや
トリプルチェックまでは
やりすぎというものでしょう。

という考え方になります。

だからといって、
なんでもスピード重視
ということではないですが、

一律、すべて、
ダブルチェックや
トリプルチェックする
ということでなく

時と場合によって
正確さとスピードの
優先度を使い分けることが
大切なんだと思います。

たとえば、
部下にプロジェクトの仕切りを
任せる、というときなど

実際には知識、経験が足りなくても
少しくらいの失敗は織り込み済み
として、

「任せる」と決める、
ということが重要なんだと
思います。

つまり、上司と部下の関係にも
取引コストがあるわけです。

いかにそれを下げるか。

そのためには
いかに信頼関係を
築けるか、深められるかが
非常に重要だと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。
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