ギャップは未来を創る

第777号

最近、経営者の方のコーチングをする
機会が続きました。

大きなくくりで言えば、
これからこうしたいと思う姿の
イメージはあるのだけれど

うまくいくだろうかという
不安があって、

このギャップをどう解消して
不安を安心に転換していくか
という、

安心と不安の間のギャップに
ついて、というものでした。

ギャップって不満や問題が
あるときだけに生まれるものでは
ありません。

将来こうしたいという
未来を創るために
ギャップが生まれたり

あえてギャップをつくって
行動の後押しにすることも
あります。

今日はそんな、
ギャップが未来を創る、
お話をしたいと思います。
————————————————————–

不満がなくても、
満足していても

ギャップが生まれる
ことはあります。

「こうなってほしいなぁ」

とか

「なりたいなぁ」

という

『ありたい姿』が明確であれば

現状とのギャップが
生まれます。

それは、問題を解決して
マイナスをゼロにするのとは
違って、

このギャップを解消していけば、
未来のなりたい姿が実現するという

ゼロを1や2に増やして
いくためのギャップとも
言えます。

ということは、

未来を創るために
自らギャップを創りだす
ことも必要なのではないか

と、思うのです。

コーチングではGROWモデルという
基本的な質問の形があります。

G:望ましい状態の明確化

R:現状の把握

O:方法の発見

W:行動の具体化

これに即した問いによって
現状と未来のギャップを
解消する方法を発見し
行動の後押しをします。

「何か問題はありますか?」

とたずねると

「問題はありません」

と答える方もいます。

聞き方を変えて、

「現状に100%満足していますか?」

と、質問すると

たいてい、皆さん

「そんなことはない」と
おっしゃいます。

どうしても現状ばかりに
気を取られ

なかなか未来に目を向ける
時間が取れないことが

現状=問題はない、という
発言につながるように思います。

特に、ありたい姿が
明確でないときに

こういう現象がおきます。

たとえば、

・毎日それなりに忙しく、
お客様から信頼される仕事をしている

・業界でも一目置かれる存在として
影響力をもてている

・決まった業務を問題なくこなし
上司からも信頼されている

・生活するのに不自由ない収入を得ている

このような現状に
満足していると答えても、

目指す姿は達成しているか
と、たずねられると

そこに少し違和感を感じる
ことがあります。

そして時間をかけて
ようやく『なりたい姿』が
明確になると、

現状とのギャップが
生まれます。

なりたい姿というのは
組織で言うならビジョンです。

GROWモデルで言えば
G(ゴール)である
ビジョンがあるから

ギャップが生まれ、
未来が創れる

とも言えます。

現在もまたコロナに翻弄されて、
未来は見えてこないように
思えてしまいます。

そんなときは、
GROWモデルで
ビジョンを掲げて、

自らギャップを作り
行動を決定することが
未来を創る方法のひとつ
だと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

このブログを編集して、
メルマガを平日2回お届けしています。
ご希望の方は、 下記フォームよりご登録ください。

メルマガ申し込み
 

関連記事

コメントは利用できません。