法改正の目標と目的を明確にする

第752号

先日行われたワールドカップの予選では
ホームの応援の力も借りて、
日本は2対1でオーストラリアに勝利しました。

日本サッカー協会もOBの方も言うように、
大きな1勝だったわけですが、

これからも2位以上で通過して
無条件でグループリーグに
進むには、

負けられない一戦が続きます。

目の前の1戦、1戦、そして
1勝にこだわることは
大事なことではありますが、

そこばかりに目が行き過ぎると
どうしても目的を忘れがちになって
しまいます。

ワールドカップの予選突破(本戦出場)は
ひとまずの目標であって、

目的は、ベスト16以上以上、
ベスト8だったりするのだと
思います。

日本代表には、目的と目標の
同一化なんてことは、
ぬかりなく、杞憂だと思いますが。

今日は、目標は示しても
目的を明確にしておかないと、

目の前の出来事で、
出来る、出来ない判断して
時には、動けなくなってしまう。
というお話をしたいと思います。
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最近の日本代表は早い時点から
ベスト8を目指すとか
優勝を目指すと口にする
選手が増えていますが

これはもしかすると、
そう言って、視点を先に
伸ばすことを意識しないと、

目標と目的が同じになってしまう
という危惧があってのことなのかも
しれません。

1年ごとの時間軸でなく、
そ少し先を意識することで
目的が鮮明になることもあります。


法改正への対応も同じで
目標と目的の明確化が大事、です。

10月、11月で開催しているセミナー
「働かないオジサン・オジサン予備軍」を
作らない3つのポイント

このセミナーでも、目標と目的を考える
視点を持つことが大事、

というのが、伝えたいテーマのひとつ
です。

高年齢者雇用確保法が2021年4月
改正されました。

65歳から70歳までの

雇用も含めた就業機会の確保措置が
努力義務になりました。

でもそれが目的ではありません。

少子高齢化によるシニア層の
戦力化(活用)です。

ですから、もちろん、
就業規則に規定したから
法改正対応終了、とはいきません。

今、現実には中小企業の多くには
60歳どころか70歳で働く社員も
おられます。

十分に戦力です。

これを、個別対応でなく
組織づくりの取り組みとして
仕組みにすることで

組織強化のきっかけにしたい
ものだと思うのです。

今はひとりふたり
あるいは数年に1度の対応でよい
定年再雇用者が

毎年、そして複数人と出てくる
ようになったとき、

個別対応では効率が悪いです。

現在の状況では、
ルール化するのは難しい
と思えるシニア層の処遇も

あらためて、

どういう会社を目指すのか、
ということを起点に考えなおし、

時間軸を長くとったうえで、

いつまでにどこまで、

いつまでにここまで、

という目標設定して
一つずつ、クリアしていくのが
最終的には近道です。

それは単にシニア層への対応の
ためだけでなく

組織全体の底上げに
つながるのだと思います。

そこを『目的』に目指して
いくことが

これからもひんぱんに
行われるであろう法改正を、

企業にとっての負担でなく、
組織の強化に活かしていける
方法だと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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