「わかる」から「できる」人へ育てる

第750号

10月8日の日本経済新聞朝刊に、
東京都の男性の家事・育児参画状況の
2021年の調査結果が掲載されていました。

新型コロナウイルスの影響で
在宅勤務が増え、家事・育児関連時間も
きっと、増えただろうと思っていました。

実際には、確かに関心は高まったのですが、

家事・育児などに使う時間の伸びは、
2019年に対して1分の伸びにとどまった
ということです。

男性の65.5%が、理解が深まったと答えて
いるのに、行動にはつながっていません。

今さらながら、
わかっているだけでは
行動には移せません。

会社では、新入社員が受け身で
自分から動かないという声を
よく聞きますが、

自分たちは動かなくてよい、とは
思っていなくても

経験がないので、自分なんかが、
手を出しても、役に立てない、

という思いが先に立ちます。

どうすれば自分から動ける
ようになるのでしょうか。

今日はそんなお話です。
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”わかる から、できるへ”

メルマガでもこれまで書いてきた

知らない

知っている

やってみる

わかる

できる

(ホメオスタシスの壁より)

わかっているだけでは
行動には移せません。

日本経済新聞の記事にもどれば
こんな大変なことを毎日
やってるんだ

と実感すればするほど

気圧されて(圧倒されて)

何をどこからやればよいのか
わからないものです。

ひとつの解決方法として
特に若いご夫婦などは
最初に役割分担して任せて
しまうことが多いようです。

自分から考えて動くことが
もちろん大事ですが、

役割として任せてしまうと
動かざるをえないので、
それがかえってよいのかも
しれません。

新入社員について

自分で考えない
自分から動かない

という声を上司の方から
聞きますが、

新入社員の場合、最初から
役割分担して任せるとは
いきません。

自分の新入社員当時を
思い出してみると

コピー取りから始まって、

会議資料の作成の補助

会議の設営手伝い

進行補助

会議資料の作成

等々、

少しずつできる仕事を増やして
階段上がっていった感じでした。

わかる、から
できるへ

階段上がっていくには

ハードルの低い仕事から始める
ことで自信がついていきます。

どうやって階段作って

どこまで登らせるのか、

これをいかに上司あるいは
人事担当者が、

描けているか

これが重要だと思います。

「教える」というより

これは「育てる」ため

と言ったほうが、

印象としては、
しっくりくる気がします。

育てるとは、
できるようにすることを
指します。

まずいのは

中途半端なところで
階段が途切れてしまうと

なんでも「できている」と、
思い違いすることです。

まだまだ難易度で言えば、
「お手伝い」よりちょっと上の
レベルなのに

会社の仕事はだいたい

「できている」

「やっている」と

思ってしまって、

会社に不満を言ったり
します。

これは双方にとって
不幸な行き違いです。

あるいは、

もっと成長したいのに、
階段のその先が見えなくて、

この会社ではもう成長できない
と、不安を抱えてしまう
社員さんもいます。

いずれも、会社を辞める原因に
つながってしまいます。

時間はかかりますが、
いかにして、ひとつひとつ

知っている

やってみる

わかる

できる

まで導けるか、

そして、どのタイミングで
任せるか

だと思います。

部下の仕事ぶりを
観察してください、と
日頃、お客様には伝えて
いるのですが、

できた、できない、とか

評価のためだけでなく、

どの程度できているのか

いつごろ、

どこまで

任せてだいじょうぶか

こんな視点でも
部下を見ていただくことが
社員のできるを増やして
育てるために、
大切なことだと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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