コミュニケーションは双方向

第672号

突然ですが、大同小異
という言葉をご存じでしょうか。

4字熟語で漢字のテストに
出てきそうですね。

この言葉の意味は、漢字のとおり、
大体は同じで、少しだけ違っていること。

いわゆる、似たりよったりで、
大差ないこと。

ここから派生したと言われる
「小異を捨てて大同に就く」
という「ことわざ」

意見の多少の違いは無視して、
大勢の支持する意見に従うこと。

また、小さな違いがあったとしても、
基本的なことがだいたい一致して
いればよしとすること。
(出典:故事ことわざ辞典)

主観ですが、

「調和」をよしとする
日本人の感覚としては、

だいたい大筋でいっしょなら
いいじゃない、と言って
小異をすてることに
違和感少ないだろうと
感じています。

なんだか、会議でよくある
風景ですね。

先日ラジオを聴いていると

中国では

「大同小異」から派生した
もともとのことわざは

「小異を残して大同に就く」
だそうです。

小異は捨てずに残しておく。
捨てないのです。

ラジオではこの中国の
ことわざの意味を

個々の違いは残し、
尊重しつつ大きな目的を
ともに求めていく

と、紹介していました。

大きな目的をもったときの互いの
違いを「個性」とみなすか

日本のように「自己主張」
(少し悪い意味で使うとき)が
強いとみなしたり

空気が読めないと
言われたりもしますね。

上司から
「会議では言いたいことを
言っていいよ」

と、言われても

すぐには、
難しいのが現実です。

もちろん、自分の意見もあるでしょう。

それ以上に
場の雰囲気を壊すのは
よくないと考えて我慢したり、

言ってもしょうがないや、と

結果、
小異を捨てて大同に就く

ということはないでしょうか。

そもそも、
コミュニケーションは
自己主張しないと伝わりません。

ただし、それは双方向が
同じ強さで伝えあったときです。

強さが違うと
うまく相手に伝わりません。

自己主張性が強い(高い)人とは、

自分の思ったことについて
相手に同意を求める。
自説にこだわります。

人と人は違うから
言ったところで
伝わらないかもって
思うのは、

自己主張の強い人の場合
心の中に
伝わる→”同意してほしい” が、
あります。

少なくとも、
私の場合は、そうです。

同意してほしいは
それが、熱意ですから
悪いことではありません。

ただ、周りの中で
ひとり、強すぎると

自己主張が強い、というのは
悪い意味になってしまいます。

私の場合、何か
私のこだわりを
揺り動かすことがあると

わかってもらおう
知ってもらおう

と、がんばりすぎて

相手をコントロールしようと
してしまいます。

コントロールすべきは、
『自分の自己主張の強弱』
だったんです。

人と人の違いを
個性とみなすためには
その個性をくみ取る力と
相手を意識した自己主張。

これが組み合わさってこそ、
です。

言わなきゃ伝わらないのが
コミュニケーション。

これは絶対です。

だから自分の意見は伝える。

伝わったからといって
相手が同意するかどうかは
相手次第。

と、腹をくくって

伝えるために
自分がすることは?

出てきた答えは、

相手の「伝えたい」を
聴くこと。

「できるかなぁ」って
思いますが

自分の自己主張が
強く出てしまったら、

もう、それはそれで
いったんそんな自分を
受け入れて

「で、〇〇さんはどう思うの」と
同意を求めるでもなく、
聴いてみます。

相手の話を
本当に聴いていれば
自然と声のトーンは
相手に合っていきます。

この言葉が出るかどうかが
自分のなかではポイントだと
思っています。

それでも、年に数回
自己主張が暴走してしまいますが

コミュニケーションは双方向。

あきらめなければ、
楽しめるようになるもんだと
思うのです。

お読みいただき、ありがとうございました。

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