人と人は違うということを共有する

第539号

効き脳の話、システム1とシステム2の話をしてきて、
今日のテーマはいつもお話している人と人は違う
です。

フェイスブックの機能に
メッセンジャーというのがあります。

Facebookユーザー同士が
リアルタイムでメッセージの
やり取りを行えるアプリです。

LINEやTwitterのメッセージ機能に
近いものです。

音声通信やテキスト通信のほかに、
動画や写真もやりとりできます。

相手にメッセージを送って、
それを相手が開いて見れば、
いわゆる既読となります。

今回、立てつづけに、
このいわゆる既読しただけの
“既読スルー”といわれる対応を
2人の方から経験しました。

出先で見て、あとからメッセージが届くのかな?
と思っていましたが、どうやらそうでもないようです。

ここで私が考えることは

何か失礼なことをしたかしら?

いやいや、参加できなくて
申し訳ありませんと送っただけだし、

尋ねられたことに回答しただけだし。

メッセージを送った段階で、少なくとも、
いえいえ(気にしなくていいですよ)とか
”いいね”のスタンプくらいは来ると
勝手に思っていたわけです。

それが何もないというので、
ちょっと心がざわつきました。

(そんなことを気にする人は、
SNSをやめたほうがいいという意見も
あるとは思いますが)。

で、考えるのが
「人と人は違う」です。

まず効き脳で考えると
先日書いたように

脳は機能を以下の4つにわけることができます。

A:論理的、理性的
B:堅実的、計画的
C:感覚的、友好的
D:冒険的、想像的

Aの強い人は、
理屈っぽく考える人。論理的です。

Bの強い人は、
保守的に考える人。計画を重んじます。

Cの強い人は、
人間関係を最優先に考える人です。

Dの強い人は、
全体として物事を捉える人。
イメージで物を考えます。

私はBACの三重優勢ですが
私がメッセージを受けた側であれば
Cの思考の傾向で、
人間関係最優勢志向が働き
当然何がしか返信します。

でも今回受け取った側の人が
Aの思考が強い場合

論理的、理性的
悪く言えば無感情、無神経

いわゆる人情派のCとは
対角線上に位置します。

この関係性は、B(計確的)と
D(冒険的、直感的)も同様ですが、
違うだけに、補い合いますが、
対立もあり、誤解も起こる関係性です。

冷静にこうして分析してみると、
少し心のざわつきが収まります。

何か言葉のやりとりが
あったわけではないので
直接話して聞いてみる
というのも難しいです。

こういうところが
SNSの難しさですね。

それこそLINEやTwitterでも
こういうことはよく聞く話です。

メールにしても同じです。

仕事の現場でも、上司と部下、同僚間で
これらのツールは普通に使用されています。

いつもはすぐに返事がくるのに。

私だけ、情報が届いていない、とか。

疑問はやがて不安になり
不信や不満に発展します。

パワハラや精神疾患も元をたどれば
こういう小さな行き違いの積み重ね
かもしれません。

こちらだけが「人と人は違うからしょうがない」
って考えるのって、正直、なんだか不公平な
気もしてきます。

どちらかだけに負担や犠牲、
我慢を強いる関係はよくないですね。

じゃあ、〇日以内に返信とか
情報共有のルールを作ろうと
すぐ仕組みづくりに動きますが、
全てのケースを想定して
ルールを決めることは無理があります。

その前にやるべきことは
コミュニケーションですね。

同じルールを作るなら、
仕事の進捗も含めて、
ざっくばらんに話し合える時間を
週に1回とか月に1回とか決めておいて
そのなかで話しが出来るといいですね。

そして、共通認識として
「人と人は考え方が違う」

お互いに同じ景色を見ていても
角度によって見え方が違う。
見えない部分もあるということを
わかっておくことが必要です。

ところで、自分の効き脳による
思考の傾向を知っていたら、

ホントは別にメッセージを
返さなくてもよいと思っても

相手の思考の傾向がわかっていれば
一言返信できます。

これは、昨日取り上げた

思考モードの”システム1”で
直感で判断してしまわずに
いったん冷静になって
”システム2”で考えるように
していれば

違う結果に
なっていたことでしょう。

あらためて、人と人は違うということを
理解して行動することの必要性と難しさを
感じます。

お読みいただき、ありがとうございました。

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