![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/06/knowhow5.png)
第539号
効き脳の話、システム1とシステム2の話をしてきて、
今日のテーマはいつもお話している人と人は違う
です。
フェイスブックの機能に
メッセンジャーというのがあります。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2019/10/e8539d6de947d65be5a4fe44db83726e-150x150.png)
Facebookユーザー同士が
リアルタイムでメッセージの
やり取りを行えるアプリです。
LINEやTwitterのメッセージ機能に
近いものです。
音声通信やテキスト通信のほかに、
動画や写真もやりとりできます。
相手にメッセージを送って、
それを相手が開いて見れば、
いわゆる既読となります。
今回、立てつづけに、
このいわゆる既読しただけの
“既読スルー”といわれる対応を
2人の方から経験しました。
出先で見て、あとからメッセージが届くのかな?
と思っていましたが、どうやらそうでもないようです。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/05/ガーン-150x150.png)
ここで私が考えることは
何か失礼なことをしたかしら?
いやいや、参加できなくて
申し訳ありませんと送っただけだし、
尋ねられたことに回答しただけだし。
メッセージを送った段階で、少なくとも、
いえいえ(気にしなくていいですよ)とか
”いいね”のスタンプくらいは来ると
勝手に思っていたわけです。
それが何もないというので、
ちょっと心がざわつきました。
(そんなことを気にする人は、
SNSをやめたほうがいいという意見も
あるとは思いますが)。
で、考えるのが
「人と人は違う」です。
まず効き脳で考えると
先日書いたように
脳は機能を以下の4つにわけることができます。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/04/大脳モード.png)
A:論理的、理性的
B:堅実的、計画的
C:感覚的、友好的
D:冒険的、想像的
Aの強い人は、
理屈っぽく考える人。論理的です。
Bの強い人は、
保守的に考える人。計画を重んじます。
Cの強い人は、
人間関係を最優先に考える人です。
Dの強い人は、
全体として物事を捉える人。
イメージで物を考えます。
私はBACの三重優勢ですが
私がメッセージを受けた側であれば
Cの思考の傾向で、
人間関係最優勢志向が働き
当然何がしか返信します。
でも今回受け取った側の人が
Aの思考が強い場合
論理的、理性的
悪く言えば無感情、無神経
いわゆる人情派のCとは
対角線上に位置します。
この関係性は、B(計確的)と
D(冒険的、直感的)も同様ですが、
違うだけに、補い合いますが、
対立もあり、誤解も起こる関係性です。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2019/10/ecd7b72a7250f5484384d889652107f1-300x225.jpg)
冷静にこうして分析してみると、
少し心のざわつきが収まります。
何か言葉のやりとりが
あったわけではないので
直接話して聞いてみる
というのも難しいです。
こういうところが
SNSの難しさですね。
それこそLINEやTwitterでも
こういうことはよく聞く話です。
メールにしても同じです。
仕事の現場でも、上司と部下、同僚間で
これらのツールは普通に使用されています。
いつもはすぐに返事がくるのに。
私だけ、情報が届いていない、とか。
疑問はやがて不安になり
不信や不満に発展します。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/10/93ce2ed858e6aaff3a73194655e3e968-150x150.jpg)
パワハラや精神疾患も元をたどれば
こういう小さな行き違いの積み重ね
かもしれません。
こちらだけが「人と人は違うからしょうがない」
って考えるのって、正直、なんだか不公平な
気もしてきます。
どちらかだけに負担や犠牲、
我慢を強いる関係はよくないですね。
じゃあ、〇日以内に返信とか
情報共有のルールを作ろうと
すぐ仕組みづくりに動きますが、
全てのケースを想定して
ルールを決めることは無理があります。
その前にやるべきことは
コミュニケーションですね。
![](https://www.suzukey-stone.com/wp-content/uploads/2018/05/いいね-150x150.jpg)
同じルールを作るなら、
仕事の進捗も含めて、
ざっくばらんに話し合える時間を
週に1回とか月に1回とか決めておいて
そのなかで話しが出来るといいですね。
そして、共通認識として
「人と人は考え方が違う」
お互いに同じ景色を見ていても
角度によって見え方が違う。
見えない部分もあるということを
わかっておくことが必要です。
ところで、自分の効き脳による
思考の傾向を知っていたら、
ホントは別にメッセージを
返さなくてもよいと思っても
相手の思考の傾向がわかっていれば
一言返信できます。
これは、昨日取り上げた
思考モードの”システム1”で
直感で判断してしまわずに
いったん冷静になって
”システム2”で考えるように
していれば
違う結果に
なっていたことでしょう。
あらためて、人と人は違うということを
理解して行動することの必要性と難しさを
感じます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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