組織のなかの役割をみつける

第379号

平成の終わりに指原莉乃さん、AKB48を卒業です。

2019.4.28 YAHOO !JAPANニュース
秋元康氏、卒コンに贈る言葉「AKBとは指原莉乃」https://news.yahoo.co.jp/pickup/6321862

秋元康さんは、指原さんの卒業に寄せるコメントのなかで、

かって、AKB48とは高橋みなみのことである」と言ったことがあります。
中略
今は「AKB48とは指原莉乃のことである」と言えるでしょう。

そう言っています。
簡単にふたりを比べることはできませんが、
肩書きで言えば、かたや総監督、かたやプロデューサー

総監督ってどんな仕事をするのか、
なかなか想像できませんが、

高橋さんから総監督を横山由依さんに引き継ぐ際、
「かわいい後輩につらい役目は負わせられない」と、

大反対する高橋さんに秋元康さんは

「そんな時間は今のAKBにはない。先頭を切れる子がいないと、
このグループはまとまらない」

と言ったといいます。

高橋さんに与えられた役割は
総監督=リーダーだったわけです。

悩んだ末、高橋さんは、
憎まれ役をひきうけよう。
嫌われる勇気をもつ

という覚悟を持てたことで、
りっぱに全うしました。

一方の指原さんはその卒業スピーチ
からしてプロデューサー目線です。

ファンの気持ちがわかって、
もちろん仲間のこともわかって、

なにより「アイドルの理想の姿」が
はっきりイメージできている人です。

アイドルオタクと言われて、

「彼女にとってはアイドルが全てなんです」と
秋元さんに言わせしめた指原さんですが、

アイドルになっても、アイドルと自分の
絶妙な距離感を保っていました。

卒業スピーチの最後に
「アイドルという仕事が大好きでした。」
というくだりがあります。
プロ意識がわかります。

卒業スピーチ全文はこちら
http://news.livedoor.com/article/detail/16387977/

 

総監督は4月1日から
高橋さんの後を継いだ横山由依さんから
向井地美音さんに引き継がれました。

指原さんのポジションも、いずれ誰かに
引き継がれるのでしょうか。

バラエティクイーンやMC、支配人という部分部分の
後継者は現れるでしょうが、全部をまるごと、となると、
簡単にはいかなそうです。

でも、それでいいんだと思います。

 

組織の中の役割というのは、
それぞれ決まっているのがよいと思いますが、
それは”〇〇という役割”は誰、というような
固定的な役割を指しません。

たとえばコミュニティや
たとえば職場における
様々な関係性の中で、
自分の役割が見出せることが大事です。

 

高橋さんは、
自分はセンターの器ではないと思い知らされたとき、
それでもAKBで光輝くために総監督というリーダーを
”やるしかなかった”と言います。

結果として”リーダーという居場所ができた” と言います。

 

指原さんも写真週刊誌の記事による
逆境からの総選挙1位まで上り詰めた経緯をみれば、

彼女もまた、自分の強みを秋元康さんに見出され、
必死で役割を見出したひとりです。

高橋みなみさんの総監督像(リーダー像)は
高橋みなみさんだからこそのリーダー像であり、
その像は、固定されているものではありません。

指原さんにいたっては、
彼女のタレント性あってこその役割であって、
それを同じように、ひとりの人が引き継がなければ
ならないものでもありません。

複数の役割を、ひとりでできるから
優れているというものでもありません。

役割は自分のポジションを明確にするということです。

言い換えれば、自分の立ち位置を決め、
居場所をつくることです。

ひとりひとりが自分の役割を考えて、
居場所を見つけて、活かすためには、
この組織の目指すもの、
ビジョンが明確になっていることです。

社員に自分で考えて行動してほしい、
というならば、会社の目指すビジョンを
明確にして、それを実行するためには、
各人がどんな役割を果たせばよいかを
考えるという図式になります。

 

AKBがそうであったように、
”必要になって”総監督が生まれ、
プロデューサーが生まれました。

動きながら、役割分担ができていきました。

ビジョンがないと役割は決まらない
とは言いませんが、セットであることは
忘れないでいただきたいです。

役割の裏づけにはビジョンが必ずあります。

お読みいただき、ありがとうございました。

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