狙うのはバロンドール賞

第355号

イチロー選手が国民栄誉賞を辞退したそうです。
3度目ですね。

これを機に、国民栄誉賞自体が必要なのか
という意見も出ているようです。

それにしても野球選手の国民栄誉賞受賞確率は
高いです。

王さん、衣笠さん、長島さん、松井さん、

当然次はイチローさん、と思いますよね。

イチロー選手は、最近はずいぶん柔和になった
といわれていましたが、今回も辞退。
信念は曲げず、です。

もともと世界記録を達成した王選手を
称えるために創設されたものだから、
野球選手が多いのは必然なのかも
しれませんが、選定基準が不明瞭です。

第一生命保険の男の子がなりたい職業の
第一位が野球選手が15回、
サッカー選手が13回と拮抗
しているのに、国民栄誉賞が
いわゆる国民的認知度(スーパースター)だと
するなら、サッカー選手が受賞していない
というのは、どういうことでしょう。

ŽŽ

それは日本における野球の歴史と
サッカーの歴史の違いだけでしょうか。

イチロー選手が引退記者会見で、
野球の魅力を聞かれて、

「団体競技なんですけど、個人競技だっていうところですかね。これは野球の面白いところだと思います。チームが勝てば、それでいいかというと、全然そんなことない。」

野球って動いている時より
その間(ま)の取り方だったり
動いていないところに魅力があって、

だから、私のような素人でも、選手一人ひとり
のプレーに注目し、評論家になった気になって
話ができます。

投げるスーパースター、打つスーパースターを
”わかりやすく”見つけ出すことができます。

サッカーは一見、個人競技なんですが、
果てしなくチームプレーです。

流れのなかで連動してゴールに向かう。

もちろん、メッシ、ロナウドというスーパースターは
いるけれど、それとて、うまいボールの
出し手がいなければ、一人では勝てません。

かつ、現代はメッシ、ロナウドといえども、
シュートだけ決めればよいわけでなく、
うまい出し手でなければならないのです。

誰でも知ってるスーパースターが、
そもそも、もう生まれにくいのかもしれません。

そうすると、サッカーで国民栄誉賞を
単独で取れる選手は、三浦知良選手は当確として、
その次は、誰か思い浮かぶでしょうか。

すぐに思い浮かぶ選手がいないのは
それはそれで、残念な気もしますが、

チームビルディングは

エースに頼らないチームをつくる
ということです。

個人の強みや長所を最大限に活かすことです。

エースがいてもいいし、いなくてもよいのです。

点を入れる役割の人は点を入れ、
ゴールを守る役割の人は守ることを
全うするだけです。

そこには野球以上に
連動性、連続性があります。

サッカーは個の力だけでは勝てません。
互いが反応した動きの中で、いかに
点を取るために、それぞれの役割区分で
貢献するか。です。

チームビルディングの基本である
人×組織力×関係性 が揃わないと
勝ち続けられません。


そうだ!

サッカーは、国民栄誉賞ではなくて
バロンドール賞(注)を目指しましょう。

バロンドールを狙える選手が
出てくることを期待することのほうが
令和の時代には似合っています。

(注)ヨーロッパの年間最優秀選手に
贈られる賞で、サッカー選手において
最も名誉ある賞の1つ。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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