リーダーは決断力を身につける

第168号

台風24号接近に伴い、コンサート、スポーツが
続々と中止の決定がでています。

テレビ放送している女子バレーも、
予定通り開催するけれど、
台風で会場に来れなかった人向けに
払い戻しをすると言います。

JR東日本は
山手線をはじめ首都圏の各線は台風接近の影響で
午後8時ごろから終日運転を見合わせる、と発表。
NHKは、東海道新幹線が午後5時以降の
全列車の運転中止を決めたと報じていました。

今年は「猛烈な」台風が、
これでもかこれでもかと
襲ってきているように感じます。

結構長く居座るタイプが多いからか、
上陸すると被害が甚大です。

鉄道やイベント主催者も、これまでならギリギリまで
判断を伸ばしていたのが、今年は判断が早まっている
ように思います。

判断に似た言葉に決断があります。

Web辞書では

決断:意志をはっきりと決定すること

判断:物事の真偽・善悪などを見極め、それについて自分の考えを定めること

ざっくり違いを言えば、

判断は判断材料という言葉があるように
材料を分析して整理して、考えを見極めること。

決断は、少ない材料をもとにして、
複数の選択肢から未来に向けて、
決定する(選ぶ)こと。

ですから、イベントについてだと、
台風が直撃した時のリスクと、
これまでにかけた宣伝、経費などから
どちらにメリット、デメリットがあるかを見極める → 判断

イベントを決行したほうがいいのか中止するのか→ 決断


組織のリーダーとは、
「最初に実践実行する人」とお伝えしている私としては、
決断力はリーダーに必須の条件です。

少ない情報で決断するということは、それだけ早い時点で決断すること。

すなわち、リーダーに求められるのは、速さでもあります。

決断には実行が必ず伴いますから、選択肢から選んだ後は、実行することです。

コンサートやイベントが午後開催なら、午前中をタイムリミットとして、決行するか、中止するかを決断することになります。

昨日ご紹介した
「リーダーの基準」

https://www.amazon.co.jp/dp/4822251403/

想定内であれば、リーダーは必要ありません。事務対応マニュアルに沿って、想定されたように粛々とやればいいだけです。リーダーとは、想定されない事象に対応するためにあることを知らず、トップになっているとは!任命する方も、される方も随分お気楽です。

辛辣ですが、的を射た言葉です。

女子バレーはテレビ中継もあって、
中止にはできませんでした。

無観客試合にすることもできましたが、
各人の判断に任せて、観客を入れて始まりました。

空席は目立ちますが、熱い試合と熱い応援です。

これも決断です。

判断することと決断は違います。
決断しているように思っても、
実は判断どまりだったりします。

台風が来る前に準備や防備が大切なように、
常日頃から、十分な情報の無い中で
決断する経験を積むことで、いざというとき
決断できるようになります。

「決断力」
これは意識していないと身に着くものではありません。

必要な情報を揃えてから決断することも大事ですが、
それが揃わないことのほうが当たり前の世の中なんだ
と考えて、日々準備していきましょう。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。

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