第115号
台風がまた近づいているようです。
気象庁によると、台風の発生数は
2017年7月は8つ 今年は5つ
8月は5つ 今年は8日の時点で2つです。
そんなにたくさん来ているわけではないですが、
雨による大きな被害が出たり、
続々とイベントが中止や順延されたことで、
すでに台風の印象が強いです。
そうそう、今年は夏の甲子園に”嵐”がやってきましたね。
嵐の五人は仲がいいと評判ですが、
”組織における嵐の段階” は なかなかやっかいです。
組織にも嵐という名の台風がやってきます。
チームは4つの段階を経て、
成果の出るチームに成長します。
タックマンモデルとは、
アメリカのアメリカの学者ブルース・タックマンが、
成果の出るチームができるまでに、必ず通る道として
法則をまとめたものです。
成長する段階は4段階で
①形成
②嵐
③秩序
④成果
という4つの段階を経るというものです。
①~④のなかの
どこかの段階を飛ばしては、
成果を出すチームにはなれません。
嵐を通らずに、秩序の段階にいくことは
できません。
嵐をいかに乗り越えるかが、
成果の出るチームになるためのポイントです。
Uの字のように、いったん谷に落ちて
這い上がるように上向きに上がっていくことから、
『谷をくぐり抜ける』という表現をしたりします。
短めに、でも詳しく、見ていきましょう。
①形成-たとえば新規プロジェクトに
課を代表して参加した当初の状態です。
何が始まるんだろうという期待は大きく、
ただ、まだよく知らない仲間とそつない会話を
する程度のコミュニケーション状態です。
②嵐-徐々に仲間のことがわかってくると、
不満や不安が高まります。
とはいえ、本音や意見を言い合うことは
遠慮してしまうというものです。
チームとしてバラバラな状態ですね。
この」状態をしっかり向き合って経験することが
この先のチームづくりに重要です。
③秩序-チームの規範やルールが確立される段階です。
意見が衝突した場合の対処の仕方や本音を
引き出しチームの規範やルールが確立される段階です。
このあたりになると、不安だった気持ちが、
徐々にみんなの気持ちのなかに希望が見えてきます。
④成果-チームが成果に向けて機能している状態です。
お互いを助け合うことで団結力と一体感が醸成され、
各自リーダシップを発揮します。
谷に落ちるとわかっていて、この過程に挑戦しよう
というのは覚悟が必要です。
サッカー日本代表を見てもあきらかです。
西野監督に交代したときはまさに嵐の真っただ中。
ミーティングのなかで
意見をとぶつけあうことで谷をくぐり抜けて、
秩序へと向かいました。
最終的な戦績はそこそこの結果でしたが、
ポーランド戦でもみんなの気持ちが揺れずに
ベルギー戦に臨めたのは、成果の段階に
入っていたからだと思われます。
”不安 → 期待へ”
残念ながら、これは研修では、お伝えすることはできません。
研修では、谷をくぐるところまで到達することができません。
谷をくぐるには、
アクションラーニングという手法
(グループで現実の問題に対処し、
その解決策を立案・実施していく過程で生じる、
実際の行動とそのリフレクション(振り返り)を通じて、
個人、そしてグループ・組織の学習する力を養成する
チーム学習法)
これで、学習していくしかありません!
覚悟、必要でしょ。
目指すビジョンを達成するために課題を解決するには
チーム力を強化し
全員で課題を多角的に捉え、
組織の強みを最大限発揮して
乗り越えることです。
嵐 デビューシングルのB面(←懐かしい呼び方)
明日に向かって♪♪———————–
明日に向かって生きていくのさ
先のことなんか誰も知らない
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お読みいただき、ありがとうございました。
つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗でした。