社長、後継者さんに会社の情報伝えきれていますか

つまるところ「人と組織」
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です

第030号

昨日は、私が社労士の枠からはみ出して、
経営者を人事から支援するきっかけとなった
NO.1コンサルタントスター養成塾と、
経営数字を介して経営者を支援する方法を学んだ
キャッシュフローコーチ養成塾の
「卒業生大集合研修」に参加しました。

講師は遠藤晃さん

和仁達也さん

どちらの養成塾も、和仁達也さんが
講師をされている関係で、合同の開催となりました。

養成塾の話をするときは、
呼称はやっぱり、「さん」より先生のほうが
しっくりくるので、遠藤先生、和仁先生と
呼ばせていただきます。

2つの養成塾が合同で研修、というと
若干、養成塾への勧誘?っていう感じがしますが、
最低限マナーとしての塾の開講案内はありますが、

両方を受講している人も多いので、
ホント和気あいあい、
久しぶりに会う方と旧交を温める、
楽しい場の空気が出来あがっていました。

卒業生が集まる同窓会的雰囲気ではありますが、
主題は研修です。

今も現役コンサルタントとして
活躍しているからこその事例を使っての
両先生それぞれ、60分程度ずつの研修です。
お得ですね。

和仁先生からは、
立場の違いがもたらすコミュニケーション・ギャップ
というお題について、お話がありました。

立場の違いがもたらす
コミュニケーション・ギャップというと、
経営者の3大お悩み事のひとつとして、
和仁先生から学んでいる人には
おなじみのフレーズです。

今回の登場人物は、
医院を経営している院長が、
勤めているドクターに医院を譲るというお話。
親族間承継でなく、いわゆる社員への継承
のケースですね。

この承継話、トントン拍子に話が進んだのですが、
最後の段階で、やっぱり引き継ぐのは辞めます、
という申し出があり、なんと、10人いた事務や
看護師さんのうち7人を引き連れて、
ご近所で開業したというものでした。

譲る金額が1億円という提示だったのですが、
これがドクターからみると、
建物を譲り受けるだけなのに
金額が高すぎると思うようになって、
疑問が疑念になり、不信が募って、
辞めます!という事例です。

どうしてこういうことになったのでしょうか。

ドクターは古びた医院の建物が1億円というのは高すぎると感じた。
ふっかけられてるのではないかと不信が募った。

でも、実はこの金額は、
これまで通ってくれている患者さんや信用力、
そしてスタッフ、業者さん、
これらをまるごとひっくるめての
金額設定だったのです。

業界に詳しい人の算定だと、
むしろ院長の提示額は、安い金額だとか。

このような事態を招いたのは、
ひとえに、「情報量の不一致」
これが大きな原因です。

もうひとつの理由としては、
院長とドクターの「関係性の未構築」

よく話してたり、勤続年数が長いからといって
関係性ができているとは限りませんね。

でも何よりやはり、引き継ぐ医院の
価値の見える化ができていなかったということ。

事業承継を近い将来考えている会社で
人事制度を作るとき、
せっかくだから社長と後継者さんと
一緒に作りましょう。とお誘いしています。

社員のことだけでなく、
昇給賞与など、
会社のお金の流れも
必然的に知ることになります。

後継者さんには、
知らないことばかりで、
へぇ~そうなの、そうなんだぁと
よく驚いておられます。
そして社長の大変さを知ることになる
という塩梅です。

直接言われたら反発したくなる後継者さんも、
私のような第3者を交えて聞かされると、
素直に耳に入るようです。

結果として
社長のやってきたことの価値が
見える化されます。

関係性が近すぎるというのは、
コミュニケーションとしては、
決してよいものではありません。

言わなくてもわかる、わかっている、という思い込み。

無用な議論はしたくないと避けてしまいがちなので、
肝心なことが実は伝わっていない。

これは、組織でも言えることです。

仲がいいからコミュニケーションがいいとは言えないですね。

伝えなければならないことを伝えていますか?

社長が何をしてきたかを伝えるのは、
引き継ぐ者の義務です。
教育責任ですよ(笑)

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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