つまるところ人と組織
社長の想いを語りなおして
強み×8割の社員が育つ仕組み×関係性をデザインする
鈴木早苗です
第020号
今、行われている世界卓球、
女子は、次は、金メダルをかけて中国と対戦です。
この団体戦を戦っている3選手の個性はバラバラです。
チームリーダー石川選手
独創性と天然さが魅力の伊藤選手
今年プロ転向した世界選手権で
シングルス優勝経験もある平野選手
彼女らがここまで勝ち上がってきたのは、
互いに刺激し合い、個の力以上にチーム力。
25歳の石川選手と高校生2人が、
優勝という共通の目的を持つチームとして
普段はライバルでもありながら、
相乗効果を高め合ってきた賜物です。
急きょ、南北が統一したコリアが対戦相手になっても、
2番手として出てきた石川選手が、
リーダーとして負けるわけにはいかないと、
シーソーゲームを踏ん張って勝利。
続く3番手の平野選手は、
「すごい感動というか、自分もしっかり
波に乗っていかないと、という気持ちになった」と、
プレッシャーを力に変えて、快勝。
決勝進出を果たしたのは、うまく3人の関係性が
回っている証拠ですね。
私が学び続けているチームビルディングでは、
チームを活性化するには、
人材力×組織力×関係性がポイント
であると考えています。
そもそも人ってみんな違う、
バラバラなんだということに気づいて、
それをどうやって活かせばいいかを
ルール化して、定着、継続していくために、
話し合ったりすることで組織がうまくいく、
これを繰り返して成果をあげるという考え方です。
ルール化したり、話し合うためには、
組織が目指すビジョンがないと
どうやって、ルール化したり、
皆の意見を共有化したらよいかわかりません。
だからまず最初に、
ビジョンをつくる、言語化します。
それぞれが違う社員を、
どうやったら組織として
成果を上げられるか
話し合ってそれをルールに落とし込む。
この過程がチームビルディングです。
人や組織について相談してこられる社長は
コミュニケーションが取れない、と
目の前の状況を伝えてくださいます。
でも、これは、
社員間の関係性が悪い場合もありますが、
それが原因ではない可能性もあります。
言えることは、
人材力×組織力×関係性
このうちのどれかに原因があるということです。
たとえば、評価制度がうまく機能しないとき
評価制度は、
人材力×組織力×関係性で言えば、
組織力のところに該当します。
ついつい制度が悪いから、
改善したいと考えるのですが、
実はそうではないかもしれないということです。
そもそも社員さんはそれぞれ違うので、
指導の仕方が同じでは伝わらないのかもしれないし、
エンジンがかかるのが遅い人もいるのかもしれない。
上司が部下の話を聞けていないのかもしれない。
まずはそこのヒアリングから始めていきます。
人がうまく成長しない、活用できないから
制度を作って人を動かすのではありません。
人をうまく活かしたい、
成長させて成果を出す方法を
言語化、ルールに落とし込んだものが
評価制度です。
上の2つの違いは、
人を人とみているか、
モノとしてみているか(コントロールしようとしている)
の違いです。
人と人は違って当然、
価値観は違うものと思えると
その向こうにあるその人の顔が
見えてきます。
どうすればこの人の特徴を活かせるだろうと
考えられるようになります。
お読みいただき、ありがとうございました。